Cubase 4.5.1

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Steinberg から Cubase 4.5.1 がリリースされました。

Cubase自体のアップデートは、このタイミングで出してきた事からも分かりますが、近日発売予定の Steinberg ブランドのオーディオI/O、MR816 CSXMR816 X との連携強化が目的っぽいです。
ただ、4.1 から 4.5 となっている事からも分かるように、単なるマイナーアップデートでは無く色々なアップデートが組み込まれています。
既存ユーザーにとっては、むしろこっちの方が嬉しいですね。

色々とアップデートされたのですが、目玉は VST Sound コレクション Vol. I で決まりでしょう。

VST Sound コレクション Vol. I は Sonic Reality 社製の HALion One サウンド ライブラリーと、YAMAHA S90ES を HALion One に移植したライブラリー、Big Fish Audio 社のドラム ループを含む 1.6GB強のコレクションです。

Vol. I ってのが気になるんですが、今後 Vol. 2 とかも出てくるんですかねぇ??

以前の記事でも指摘したのですが、現行の SONAR 7 PE と比べて付属音源がしょぼいと言う弱点を補うという意味で、VST Sound コレクション Vol. I は非常に強力なアップデートだと思います。

実際、このコレクションは結構使えそうです。
私は、鍵盤弾きじゃないので良く分からないのですがネット上の評判を見る限り、S90ES の HALion One ライブラリーは、ほぼ実機と同じ音なんだそうです。

Sonic Reality のライブラリーも使えそうな品質の物が多いです。
個人的には SR Live Grand Piano の音の方が S90ES よりも好きですね。


ちなみに、HALion One って単純にライブラリをインストールしただけでは新しいライブラリに入ってる音色はリストに出てこないんですね...
HALion One 自体、普段使わないので良く分からなかったんですが、S90ES がどこを見ても無いので、変だなぁ...と思っていたら、無効になってました。

常識なのかもしれませんが、一応私のような人のために有効にする手順を・・・

halionone_def.png
halionone_cat.png
halionone_loc.png
  1. サーチ&ビューアダイアログの左下の「●カテゴリ」となっている部分をクリックしてカテゴリフィルターを表示する。
  2. 同じように「●場所を表示」をクリックする。
  3. ブラウザが表示されるので、「SR OneSoundez Silver」と「Yamaha S90ES」にチェックを付ける。
  4. 読み込みが終わると、リストに表示されるようになる。

さらに余談ですが、HALion One を色々弄っていたら、突然リストが空になってしまい、何も選択できない状態になってしまいました。
HALion One は起動しますし、エラーも特に出ませんが、選べる音色が無い状態になってしまいました。
しかも、Cubase や PC を再起動しても治りません...

かなり焦ったのですが、以下の手順で解決しました。

halionone_remove_db_warn.png

  1. サーチ&ビューアダイアログで先ほどのようにブラウザを表示する。
  2. 「HALionOne」のチェックを外す。
  3. 「データベースから消去しますか?」と言う警告が表示されるが、そのまま「除去」をクリック。
  4. 再度「HALionOne」のチェックを付ける。

結局、DBが壊れたのが原因っぽいですが、焦りました (汗;;;


cubase_mediabay.pngドラムループの方はメディアベイから呼び出して使う感じです。
初めてメディアベイを使いましたが、便利ですね、これ。
結構いろんな種類のドラムループが入っているので、曲のアイディアを固めて行く時に使えそうな感じです。

が、こちらはバグっぽいのがありました。

私は、だいたいプロジェクトのサンプルレートを 96kHz に設定しているのですが、Big Fish Audio のドラム ループは 44.1kHz のようなので、プロジェクトに貼り付ける場合にはプロジェクトのサンプルレートに合うように変換してあげないとダメなはずですが、変換ダイアログも立ち上がらないし、変換された形跡も有りません。

cubase_vstsound_conv_err.png再生してみると、完全にサンプルレートが 44.1kHz のままのようで、2倍速で再生されているような変な感じになっていました。
(44.1kHz と 96kHz なので、実際には2倍よりも早くなるので、リズムもおかしなことになってました。)

仕方がないので、プロジェクト上でサンプルを選んで「ファイルをプロジェクト設定に適合」を実行したのですが、「変換に失敗しました」と言うエラーが発生して変換できません。

cubase_vstsound_pool_1.pngさらに、プールで問題のサンプルを見ると、パスのところで通常なら [Data] となっているところが、[vstsound:\\~] となっています。

これだけだと、何とも言えないんですがプロジェクトのディレクトリにコピーされていないだけでなく、なんとなくオーディオデータとしても扱われていないような感じ...

cubase_vstsound_pool_conv.png

で、解決法と言うか、解消する方法としてはプールから「ファイルを変換」を実行して、サンプルレートを変換すると上手く変換出来るようです。
ただ、この方法の場合でも、オプションで「新規ファイル」以外を選ぶとファイルの変換自体は出来るのですが、なぜか倍速再生が解消しませんでした。

明らかに、バグっぽい挙動なので、もう少し使ってみて解消 OR 解決法が分からなければ YAMAHA に問い合わせてみます。

と言う感じで奇しくも若干使いこんだメディアベイですが、慣れれば便利かもしれませんが、結構癖があるように感じました。

メディアベイのコンセプトって、Ableton Live に非常に似ていると思うのですが、断然 Ableton Live の方が使いやすいと思います、あたりまえですけど。
まぁ、単体ソフトと比べる事自体がおかしな話ですし、Cubase に統合されているって所に意味があるのかもしれませんが・・・


と言う訳で、若干バグっぽいのがありますが、今回のアップデートで間違いなく Cubase の魅力は増したと思います。

SOL / XGworks からの優待販売も延長されたようなので、この機会に購入を検討するのは十分アリだと思いますがどうでしょう??

XGworks ST は、さすがにもう売って無い・・・と思ったら、本当にあと少しですがあるみたいです!!

優待販売目当ての人で対象商品を持っていないのであれば、本当に最後のチャンスかもしれないですので、狙っている人はお早めに!!

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