40代エンジニアの転職事情 2020

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タイトルそのままですが、この度転職することにしました。

40代のエンジニアの転職です。

色々なサービスやエージェントを使いましたが、年齢的な問題やスキル的な問題など、色々と感じることがあったので、その手の話を書こうと思います。

具体的な案件については伏せつつ、

  • 利用したエージェントやサービスなど
  • 必要だなと思ったスキルなど

とかかなと。

今回は第一回、転職活動全体の話と利用したサービスについてまとめました。

第二回:エージェント編

目次

Who am I?

私は、20年くらい IT業界で働いていて、時々で、ロールや分野は変わりながらも、WEBサイトやWEBアプリケーション、API の設計・開発・保守とか、それらが動くインフラの設計・構築・運用とかをメインでやってきました。

キャリアを通じて、社内ツールや自社サービスの開発・運用がメインで、いわゆる受託開発的な物の経験はありません。

直近、メインで開発・運用していたAPIは大体下記のような構成。

  • CentOS
  • GCP
    • App Engine
    • Big Query
    • CloudSQL
    • Cloud Storage
    • Compute Engine
    • Firestore
  • PHP
  • MariaDB

規模的には数億アクセス/月くらいの API です。

数年前から、チームのリーダーとかマネージャーみたいな感じになり、経営会議にも出るような感じのポジションでした。

転職活動全体の流れとまとめ

転職活動の流れをざっくりとまとめて見るとこんな感じ。

1月上旬 転職を決意
1月中旬 転職サイト登録開始
1月下旬 エージェント登録開始・初カジュアル面談
2月上旬 初電話面接(初面接)
2月中旬 初対面面接(初最終面接)
2月下旬 初お祈り
3月上旬 方針変更・登録サイト増・登録内容見直し
3月中旬 エージェント増・カジュアル面談増・初オンライン面接
3月下旬 エージェント増・オンランイン面談・面接
4月上旬 初内定

1月中旬に動き出して、約3ヶ月で内定が出ました。

比較的一般的なペースなのかなと。

大体20社くらい応募して、5社くらいと面接、で1社内定が出たと言う感じ。

これも大体一般的なんじゃないかと。

振り返ってみると、2月は様子見で、3月から本腰入れてやった感があります。

これには幾つか要因がありますが、2月の時点では知人の紹介で受けていたポジションがメインだったので他はほぼ応募していなかった事と、3月に入ってからはコロナウィルスの影響でリモートワークになっていたので、動きやすくなったことなどが影響したと思われます。

転職活動の基本方針

今回は、在職中の転職だったので、基本的なスタンスはステップアップ。

ステップアップにも色々あると思いますが、今回は単純に年収アップが目標。

年収アップと言っても漠然としているので、より具体的な数値を書くと、年収ベースで1割〜2割くらい UP を目標にしました。

職種については、インフラ寄りのWEB系のエンジニアだったので、SREの様なポジションをベースにしつつ、コンサルなども視野に。

一応、ハンズオンの要素があるポジションを優先して話を聞きました。

業界や業種にはあまり拘りは無いのですが、自社サービスを基準に考えていくと、SIer やコンサルティングファームは外れて行きました。

進め方としては、上記の基準を満たす求人の中から「いいな」と思ったところに応募していくだけです。

在職中の状態だとあまり同時に並行して進めるのも無理があったので、同時に応募するのは 5社くらいで、と言う感じではじめました。

ただ、書類選考の結果が来ないことが結構あったので、選考状態の会社の数は徐々に増えて行ってしまいました。

当初は、希望年収を2〜3割UPで進めていたのですが、面接やエージェントの反応を総合して、1〜2割UPに方針を変えました。

これが大体3月上旬くらいで、その時期に、ある程度並行して選考を進める様にしました。

使ったサービス・エージェントなど

さて、本題です。

今回の転職活動で使ったサービスやエージェントをまとめると大体下記のような感じ。

  • サービス
    • Linkedin
    • ビズリーチ
    • リクナビNEXT
    • Green
    • Wantedly
    • ミイダス
  • エージェント
    • Adept Group
    • Spring
      • 転職エージェント
      • Executive
    • RGF Executive Search Japan
    • リクルートエージェント
    • Nigel Frank International
    • パーソル

私は Linkedin経由でコンタクトしてきた Adept Group の紹介で転職先を見つける形になったのですが、その辺の具体的な話は置いておいて、各ツールやエージェントなどの感想を書いていこうかなと思います。

経緯や流れのまとめ

その前に、少しだけ時期的な流れも明記しておいた方がわかりやすいと思うので、その辺りもまとめておこうと思います。

1月中旬 ビズリーチ登録・リクナビNEXT再開
1月下旬 リクルートエージェント登録・パーソル面談 / カジュアル面談(ビズリーチ)
2月 (面接 〜 お祈り)
3月上旬 Linkedin、Wantedly登録内容変更・Green、ミイダス登録、Spring Exective面談
3月中旬 Adept、RGF面談 / カジュアル面談(ビズリーチ、Linkdedin)・面接(Adept)
3月下旬 Spring 転職エージェント、Nigel Frank International 面談 / 面談(ビズリーチ)・面接(Adept)
4月上旬 初内定(Adept)・面接(RGF、Sprint Exective)

まず、ビズリーチへの登録とリクナビNEXTのステータスを求職中にしたところから、転職活動スタート。

エージェントとしてはリクルートエージェントとパーソルに1月の時点で会っていますが、この辺りには意図は特にないです。

2月は知人の紹介で受けていた会社の選考がメインだったので、ほぼ動きなし。

3月に入り、Linkedin や Wantedly など、利用中だったサービスの情報を見直して、求職中のステータスに変更したり、Green やミイダスと言った新しいサービスへの登録を行いました。

で、この頃から Linkedin 経由で新しいエージェントからコンタクトが多くなります。

この時点でお話したのが、Spirng Exective、Adept Group、RGF Executive Search Japan。

結果的に、この3社からの紹介を中心に進めましたが、ビズリーチや Linkedin経由で企業から直接カジュアル面談の誘いが来ていたので、興味のあるところと面談を行い、良さそうなところには実際に応募しました。

そんな感じで進めつつ、Spring 転職エージェント、Nigel Frank International などとも面談し、案件を紹介してもらいつつ4月に入り、Adept Group から紹介して頂いた企業から内定が出た、と言う感じの流れです。

なので、転機としては、Linkedin の登録情報見直しだったなと言う感じですね。

各転職サービスの感想

では、転職に使ったサービスの感想を書いていこうかなと。

先ほども書きましたが、​私が今回の転職で使ったサービスは下記の6つですが、個人的に役に立ったなと感じた順番で並べると大体下記のような感じです。

  • Linkedin
  • ビズリーチ
  • リクナビNEXT
  • ミイダス
  • Green
  • Wantedly

とにかく、Linkedin と ビズリーチは実際に進んだ案件も多かったので評価が高いです。

その他に関しては、一長一短ある様な印象だったので、その辺りも含めてレビューしてみます。

Linkedin

外資に転職するなら一番使えるツールだと思います。

外資系の企業をクライアントに持ってる外資系のエージェントからコンタクトがくるので、非常に話が進みやすい。

SNSでリアルタイム性の高いやり取りが出来るのも良いと思います。

反面、ほぼ英語でやり取りすることになるので、英語にアレルギーがあると結構しんどいかも。

とはいえ国内のエージェントからも連絡は来るので、転職活動をするなら登録して損はないですし、エージェントだけでなく企業から直接メッセージが来ることもあるので、そう言う意味でもお勧めのサービスです。

Linkedinの中にも求人情報が掲載されているのですが、情報がザックリし過ぎていて、ここから応募するような気分にはなれませんでした。

例えば、勤務地が「Tokyo, JP」とか、給与の情報が無かったりとか。

まぁ、でもこの辺りは外資のJDって細かいことがあまり書いてない印象なので、そう言う文化なのかもしれませんが。

ちなみに、「求職シグナル」って設定があるので、そこを ON にしておくことが重要です。

Linkedin求職シグナル

これをONにすると一気にコンタクトが増えます。

この辺りの設定がリンクトインは深過ぎて分かりにくいのですが、3月の頭にこの設定を変更してから劇的に転職活動が進み出したので、この設定は必須かと。

結果的に、下記のエージェントと、その他数社の面談に結びついているので、私の転職活動にとってはなくてはならないサービスでした。

  • Adept Group
  • Spring
    • 転職エージェント
    • Executive
  • RGF Executive Search Japan
  • Nigel Frank International

きちんとローカライズされていないので、使いにくいですけど・・・

私の場合は、最初のコンタクトの時点である程度具体的な案件を提示してくれたところとだけ話をしました。

とはいえ、Adept Group はそこまで明確なポジションを明記してませんでしたが、なんとなく返信したらそこで決まったので、その辺りはなんとも言えませんが。

ビズリーチ

CMでもお馴染み。

転職活動をしようと思った時、一番最初に登録したサービスです。

登録する前はエージェントサービスの様なイメージだったのですが、どちらかと言うとリクナビネクスト的な転職情報サイトでした。

ビズリーチに登録すると、登録された情報を元にエージェントや企業のリクルーターなどからスカウトが届くので、気になったところとコンタクトを取って進める方法と、求人検索もできるのでビズリーチ経由で直接企業に応募することも可能です。

コンタクはエージェント、企業、どちらも多数来ます。
が、私の場合はほぼエージェントからでした。

全部目を通すのが難しいくらい沢山きます。

扱っている案件は、大手企業や勢いのある企業が多く、魅力的なものが多い印象で、こう言った企業からのコンタクトも直接届くので、転職活動するなら登録はMUSTかなと。

気になった点は、モバイルアプリやWEBサイトの出来が今一つなところ。

どんどんアップデートされてますが、スカウトメッセージに添付されている求人情報が開きづらいとか、意外と今から感がありました。

有料プラン(プレミアム)と無料プランがあり、登録後しばらくは有料プランを無料で利用できます。

なので、ある程度本気で活動しようと思った時期に登録した方がいいかも知れません。

リクナビNEXT

私くらいの世代で過去に転職活動したことがある人なら、ほぼ全員が使ってるんじゃないかと思われるサービス。

なので、説明されても今更感があるかもしれませんが、一通り。

いわゆる求人情報のデータベースです。

求人を検索して、気になったものがあれば求人に応募する、そんな使い方がメイン。

でした、10年くらい前は。

今回久しぶりに使ってみて感じたのは、マッチング的な要素が強くなったと言うこと。

求人情報を見ていて、気になったものがある時に「気になる」とマークすると、企業の担当者に(おそらく)通知が行って、担当者がプロフィールを見て「応募しませんか?」的なメッセージを送ってくる。

もしくは、企業側やエージェントからオファーが来るので、そこから気になるものがあれば応募する、と言った使い方。

これも昔からあった様な気もしますが、よりその色が強くなっている様に感じます。

この辺りは、「売り手市場」の昨今の状況だからかも知れません。
全体的に、こう言うサービスが多い様な気がします。

楽です。

リクナビのおすすめの使い方

今回は求人情報を探したり、企業への応募にはメインで使いませんでしたが、リクナビにはオススメの使い方があります。

それは、職務経歴書。

職務経歴書って、転職する時になって作るものだと思うのですが、いざ振り返っても結構覚えてなかったりしませんか?

私は現在3社目(次で4社目)ですが、流石に10年以上前のことになると、いつからいつまで何処にいて何をやってたのか正確に覚えていません。

契約書とかなんらかの書類をひっくり返せば調べることは可能ですが、結構大変だと思うんですよ。

って時に、リクナビネクストの職務経歴書。

ここで一括で管理できるので、私は自分のロールが変わるタイミングとかで数年に一度更新し続けているのですが、今回もそれが役に立ちました。

これを元に職務経歴書を作成すれば良いので、非常に楽です。

似た様なサービスは他にも幾つかありますが、リクルートのサービスと言うことで、継続性という意味ではとても安心感があるので良いかなと。

ミイダス

パーソルのアプリで、ちょっと他のサービスとは毛色の違うサービスです。

プロフィールやパーソナリティーを登録することでマッチしたオファーを受けることが出来ると言うサービス。

ミイダス

希望年収の参考にオススメ

プロフィールやスキルを登録していくことで自分の市場価値が具体的な金額として表示されるのですが、これが個人的には面白いなと思いました。

ミイダス市場価値

こんな感じで、かなり具体的な金額が表示されます。

希望年収をどのくらいの金額に設定するかって難しく無いですか?

私の場合、基本方針でも書いた様に「年収アップ」が目標なので、「現職と同程度を希望します」とか「御社の規定に従います。」ではダメなので、企業に対してもエージェントに対しても希望を明確に伝える必要があります。

が、具体的にどの程度が適正な年収かがよく分からない。

よく分からないので、当初は知人などの意見を参考に 2〜3割増の金額を「希望年収」として提示して活動していましたが、明確な根拠はありません。

根拠がないので、結構不安なんです。
不採用になったり、スカウトや紹介が来なかったりすると特に。

そんな時に、ミイダスを使って「市場価値」を測ってみたのですが、結果としては2割増くらいの金額が表示されていたので、安心したと言うか「希望年収」に根拠が出来たので、自信を持って企業やエージェントに提示できる様になった様な気がします。

この辺りは、エージェントと多数話す中で、裏付けされていくのですが、初期の段階でミイダスを使っていたら、っと思うので、もしこれから始めるのであれば、初期の段階で使うと「希望年収」を考えやすいかなと。

案件は少な目

反面、案件自体は少ない様に感じます。

少ないと言うと語弊があるかもしれませんが、自分の希望で絞り込むと、ある程度同じ案件しか出てこない様な印象が強いです。

ミイダス

面接確約(書類選考なし)と言うのは確かに嬉しい気もしますが、この辺りは人によるかもしれません。

Green

ネットの広告で最近よく見かけるサービスです。

「IT/Web業界への転職なら」ってなってる通り、その手の業界の求人がお多い、と言うか他には無さそうかなと。

私は、主にエージェントから紹介された求人情報の深堀的な感じで企業情報を見るために登録しました。

IT/Web に特化しているのでノリもそっち、分かりやすい様で分かりにくいというか、なんと言うか。

まさに「転職をカジュアルに」と言う感じです。

自分のプロフィールや希望を登録して、企業側からのコンタクトを待つこともできます。

企業側からのコンタクトは2種類、「気になる」的な軽いものと「メッセージ」的な比較的ちゃんとした物。

どちらも結構な頻度で届く印象。

結果的に応募などには使わなかったので、企業側からのコンタクトの感じからの判断ですが、どちらかと言うと中小や、スタートアップ・ベンチャーと言った企業の求人が多い様に思います。

また、同じ企業で複数の媒体で求人をかけている場合には、どちらかと言うジュニアなメンバーの募集が多い様に感じました。

Wantedly

名刺管理アプリを入れていたことがあって、すでにプロフィールが登録されていたのでそのままの流れで使ってみた。

っと言う感じなのですが、いまだに使い方、と言うか何の為のサービスなのか掴み切れてません。

SNS的な要素?を持っているので、Linkedinと似ているとも言えますが、ノリがちょっと特殊なサービスです。

元々会社訪問をメインにしていたからか、「応募」よりは「訪問」、なのでカジュアル面談というか、ミートアップというか、「まずは雰囲気を見てみる」的な要素が強いのかなと。

なので、求人情報はあるにはありますが、給与や条件などの具体的な内容は一切書いてありません。

まぁ、そこも含めて「まずは話を聞きに来て」なのかも知れません。

ここが私には完全にマッチしなかったので、ほぼ利用することはありませんでした。

この辺りは、転職活動のやり方とか、仕事に求める事の違いもあると思うので、一概には言えないと思いますが、私は給与面の提示がない求人は基本的には話を進めません。
(っと言いつつ、最終的にお世話になる会社の求人には一切その辺りが触れられていませんでしたがw)

なんとなくですが、転職活動を本気でしている人というよりは、在職中でぼんやりと「いいところないかな〜」位の人が使うのを想定しているのかなという感じです。

マッチングしたら、話を進めてね、的な。

まぁ、私には使い方が良くわからないサービスでした。

転職サービスのまとめ

長くなってしまったので、一旦まとめ。

最初にも書きましたが、私は Linkedin 経由で話が進んだケースが多かったので、Linkedin を推します。

が、これは私がある程度外資を狙っていたためで、一般的には、ビズリーチとリクナビネクストを中心に使えば良いのかなと言う印象です。

ミイダスは、自分の市場価値の裏付け的な自信を持つ意味で使ってみると良いと思います。

ミイダス

参考にしかならないかも知れませんが、参考値もない状態だと結構しんどいと思うので。

Green と Wantedly は何とも言えません。

単純に、対象年齢が低いのかなぁという印象で、ノリが合えば良いのでは無いかと感じました。

案件的な話で具体的に書くとすると、Linkedin、ビズリーチ、リクナビNEXT は比較的似ていると思います。

どちらかと言うとハイクラスの求人や、安定企業や大手、ベンチャーやスタートアップでも業績が良いとか、案件的に優良なものは、Linkedin、ビズリーチに集中している気がします。

リクナビネクストにもありますが、イメージとしてリクナビにくる前にリクルートキャリア (エージェント)とか、そっちで取れなかったら降りてくるのかなぁっと言うタイミング感がある様に感じます。
ハイクラスは特に。

私が活動している時期は、某クラウドサービス最王手の求人が非常に沢山ありました。

が、その求人が目に着いたのは Linkedin、ビズリーチ、リクナビNEXT で、他の3つでは特に見かけなかったなぁっという印象です。

その他にもコンサルティングファーム系の求人も似た感じで、ビズリーチやリクナビネクストでは見かけますが、他では見掛けないという印象。
Linkdedinでは、そう言った企業のリクルーターや仲介しているエージェントからコンタクトが多く届きました。

この辺りもサービス毎に特色があると思うので、自分の業界や職種の指向によって使い分けてもいいかも知れません。

ってことで、次回はエージェント編です。

40代エンジニアの転職事情 2020 その2 エージェント編

40代エンジニアの転職事情の 2回目。 実際に利用したエージェントの話を書きます。

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