MacBook Pro 13-inch 2018 は買いなのか? - 新しいDAW用ノートPC

約8年ぶりに MacBook Pro を買い替えました。

MBP

今まで使っていたのが MacBook Pro (13-inch, Early 2011) だったので、進化している部分しかないのですが、個人的には凄く使いやすくなった Mac じゃないかな?と感じます。

まぁ、2011年と言えば、まだジョブスが生きていたわけです...

そこからの 8年間で変わった部分と変わらない部分があるのは当然ですが、その辺りを含めて 2018年モデルの MacBook Pro 13インチは実際にどうなのかを書いてみたいと思います。

買い替えを検討した理由

一言で言えば「古くなったから」です。

より具体的な例を挙げると。

  • 最新OS (Mojave) に対応しなかった
  • DAW用PCとして機能しない
  • Thunderbolt が使いたい

と言ったところでしょうか?

この中では Mojave に対応しなかったのが買い替えのモチベーションとしては一番大きかったかもしれません。

私はなるべく最新 OS を使いたい派です。

実際には High Sierra でも困ることはないのですが、ハード的な制限で Air Drop が使えなかったりして、かなりストレスを感じていました。

DAW用PC として機能しないのは、本来の用途としては致命的なのですが、まぁ、バンド活動もしてない状態ですからね...w

実害は無い...

Thunderbolt に関しては、単純に Universal Audio とかの Thunderbolt のインターフェースを使ってみたい、というミーハーな理由ですw

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MBP 2011 も Thunderbolt には対応しているのですが...

まぁ、時期的に怪しいので。

なんせ 8年前のモデルですからね...

最近の PC は一昔前に比べると寿命が長くなってますが、さすがに8年はやりすぎです。

MacBook Pro 2018 13inch を買うまでの紆余曲折

最新OSに対応しなくなったのは Mojave からですが、Born Blanchir のスタジオでもドロップアウトや録音に不具合が起きたりしていて、正直ライブで使うには怖い状況でした。

なので、買い替え自体は数年前から検討していて、持ち出して使う事を前提に 13インチで考えていたのですが、2017年までの13インチモデルには大きな不満点ありました。

それは、

  • CPUがデュアルコア
  • メモリが少ない
  • ストレージが少ない

と言う3点。

標準モデルのメモリとストレージが少ないのは 2018 も似たようなものなのですが、CPUがデュアルコアなのは致命的だと感じていて、古い MBP の CPU も Core i7 のデュアルコアだったので、クアッドは欲しいなと。

となると、2017モデルまではクアッドコアの選択肢は 15インチしかなかったのです。

13インチか15インチか?

15インチを選ぶとなると、メインPCの置き換えのような考えが強くなってしまうので、求めるスペックも上がってしまい、結果として価格も跳ね上がってしまう。

なので、整備品を探して RefurbMe で張り付いていたりしながら、2017年までのスペックでは 15インチの方が優勢でした。

13インチと比べると取り回しは悪くなりますが、MBP 2011 Early 13inch と比べれると殆ど大きさも変わらないですし、重さはむしろ軽くなってるんですよね。

13インチの手軽さは捨てがたいのですが、スペック的にクアッドコアは妥協できない部分だったので、それまで使っていた MBP と同じくらいの取り回しの悪さならスペックを取ろうかなと言う気持ちが強かったです。

そんな感じで、なかなか購入に踏み切れない状況で 2016、2017 をスルーしていたら、2018 で 13インチのCPUがクアッドコアになったので本気で購入を検討しだしました。

買ったモデルについて

買ったのは、タッチバー付きの上位機種のメモリを 16GBにカスタマイズしたものです。

13インチMacBook Proをカスタマイズ - スペースグレイ
第8世代の2.3GHzクアッドコアIntel Core i5プ‍ロ‍セッサ(Turbo Boost使用時最大3.8GHz)
True Tone搭載Retinaディスプレイ
Touch BarとTouch ID
Intel Iris Plus Graphics 655
16GB 2,133MHz LPDDR3メモリ
512GB SSDストレージ
Thunderbolt 3ポート x 4
バックライトキーボード - 日本語(JIS)

MacBook Pro 2018 13inch 512GB
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色はスペースグレイ。

CPU と ストレージは変更なし。

ストレージは出来れば 1TB 欲しい所で、できれば 2TB あれば KOMPLETE 全部突っ込んでおけるので楽なのですが、価格的に現実的じゃないですし、そこは外付けで良いかなと。

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CPU をアップグレードするという選択肢もあったとは思いますが、個人的に DAW 用途で CPU のこの程度のクロックの違いはあんまり影響しないと思っていて、余裕があれば上げても良いとは思うのですが、必須ではないかなと思いそのままにしました。

これで、税込み26万円強と言ったところです。

暫く使った感想と旧モデルとの比較

そんな感じで、実際に購入したのは12月の頭。

届いたのがクリスマス頃でした。

セットアップして使いだしたのが今年に入ってからなので、実質一ヵ月ちょっと使ってみた感想と旧モデル(MBP 13inch 2011 Early / MBA 11inch 2011 Mid)との比較を書いてみます。

圧倒的に小さく軽い

まず、とても軽い!

MBP 2011 と比べたら 0.7kg弱軽くなってるので、これは体感で全く違うくらい軽くなってると思います。
比べようがない。

私は、MacBook Air 2011 Mid も使っているのですが、大きさも重さも似たような感じで使えるレベルになっていると思います。

MBP

左が MacBook Pro 2018 13inch、右が MacBook Air 2011 11inch 。

「MBA 2011 は 11インチ、MBP 2018 は 13インチ」なのに。

やはり8年の歳月は凄いですね。

MBP

MBA と比べると幅は似たようなものですが、奥行きが MBP の方が大きいです。

MBP

高さは、MBAが傾いているので分かりにくいのですが、ほぼ同じか、MBPの方が薄く感じます。

キーボード/トラックパッドは好みが分かれるかも

感圧タッチトラックパッドは好き嫌いが分かれそうですが、私は好きです。

iPhone 7 以降のホームボタンもそうですが、実際に物理的に押し込まなくても良いので指への負担が少ない気がします。

が、iPhone の感圧式のホームボタンも好き嫌いがはっきり分かれるように、トラックパッドも好みが分かれるのかもしれません。

私は、感圧式の方が使いやすいです。

キーボードはより好みが分かれそうな印象。

今まで使っていた MBP 2011 や MBA 2011 と比べると、ストロークが浅いというか、パチパチ叩いてタイピングしていくような感覚です。

古い MBP/MBA も比較的ストロークは浅いと思うのですが、本体とキーボードの間に隙間があって、タイピングするときにたまに引っかかるような感覚がありました。

MBP 2018 のキーボードは本体との隙間が無くなって引っかかる感覚がなくなったので個人的にはタイピングはしやすいと感じます。

東プレ
東プレ キーボード
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キーボードのストロークは深い方が好きで、デスクトップでは東プレのリアルフォースを使ってるような人なのですが、MBP 2018 のキーボードは意外と打ちやすいというか、ストレスは少ないように感じます。

パチパチパチパチしていて、結構不思議な感覚ですw

が、この環境でコーディングとかしてるわけじゃないので、まだ分かりません。

とりあえず、今の時点で使いにくいと感じるようなことはないです。

Touch Bar/Touch ID は...

何とも言えませんw

Touch ID は便利です。

起動時にはパスワードでログインしなくてはならないですが、画面ロックからの復帰時は指紋認証でロックを解除できるので、本当に楽。

ですが、Touch Bar は...

無くても良いかなと言うのが正直なところですが、あったらあったで便利な機能ではあるかなと言う感じです。

MBP

Control Strip と言う、カスタマイズできる部分があるので、そこに良く使う機能をアサインして使うと良い感じではあります。

が、なくてもいいかなw

個人的にファンクションキーは無くても困らないのですが、エスケープキーは多用するので、vi とか使ったときに嫌な感じにならないかだけ、少し心配ではあります。

とにかく、Touch Bar は対応アプリケーション次第なのかなと言う感じですね、まだまだこれからの機能なのかなと言う印象です。

Thunderbolt 3(USB-C)はどうか?

MacBook Pro 2011 Early と比較すると、I/O が Thunderbolt 3 (USB-C) のみになりました。(正確にはイヤホンジャックもあるけど)

これって、結構大きな変化でインターフェイスが USB-C に変わったことにより、ほぼ全ての周辺機器がそのままでは使えなくなります。

まぁ、そこは USB-C のハブを用意すれば解消するのですが、直接接続していた機器、特にオーディオインターフェイスなんかは正常に動作するのか不安でした。

RME Fireface UCX
サウンドハウス
RME Fireface UCX
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DAW用で考えると、USB Type A から Type C へ変換が必要なものは下記の4つ。

  • RME Fireface UCX (オーディオインターフェイス)
  • eLicenser (DAW/Cubase)
  • USBメモリ (プラグイン/Waves)
  • KORG R3 (MIDI鍵盤)

この他に、有線LANポートも無いので、そのあたりを満たすハブを探し、私は、DesertWest と言うメーカーのハブを買いました。


DesertWest USB C ハブ
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このハブはコンパクトながら 4つの USB 3.0 ポートがあるので、1つのハブで DAWに必要なすべての機器を接続することが出来ます。

USB Cハブ

こんな感じ。

実際に使ってみると、心配だった Fireface UCX も問題なく動作し、その他含めて全く問題ありませんでした。

外部ディスプレイとの接続

外部ディスプレイとの接続をHDMI経由で行っても問題無く使えますが、外部ディスプレイとして使っている LG 43UD79T-B とは USB-C で直接接続できるのでそちらを使っています。


LG 43UD79
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使ってみると、USB Type-C はとても使いやすいインターフェイスですね、Lightning もそうですけど、シンメトリーで上下を意識せずに差し込めるというのは思っている以上に使いやすいです。

電源も含めて4つしかポートがないので、ハブは必須になりますが、ハブを使えば十分なのかなと感じます。

Thunderbolt 3 に関しては今のところ対応しているデバイスを持っていないので試せていませんが、オーディオインターフェイスかストレージ辺りで使ってみたいです。

バッテリーの減りは少ない

最近の Apple の製品は全体的にそうですけど、MBP もバッテリーの減りが少ないように感じます。

バッテリー駆動で数時間程度なら平気で使えるでしょうし、会議やMTGで持ち出す程度ならおそらく問題になることはないのかなと感じます。

「カフェで仕事する」みたいな時には電源準備しておいた方が良いと思いますが、それでも3時間程度なら余裕でこなせるんじゃないかなと。

まぁ、私は外で仕事する事が殆どないので分かりませんがw

CPU/メモリ/ストレージは十分かな...

メモリは 16GB にアップグレードしましたが、そのほかは標準モデルのままで、CPU は「第8世代の2.3GHzクアッドコアIntel Core i5プ‍ロ‍セッサ(Turbo Boost使用時最大3.8GHz)」、ストレージは「512GB SSD」と言うスペックです。

まだセットアップをしたくらいで、なかなか本格的に使い始めていないのですが、今のところスペック的に厳しいと感じるようなことは無いです。

ストレージは 1TB くらいあると安心だなと言うのはありますが、必ずしも SSD である必要はないので、外付けの HDD で対応すればよいかなと。

お値段がね...

結論 - MacBook Pro 2018 13inch は買い!

色々と書いてきましたけど、MacBook Pro 2018 13inch は「買い」ではないでしょうか?

個人的にかなり満足のいくノートPC だなと感じています。

DAW用に使う視点で書いてきましたが、その他の用途で使うとしても満足度の良く PC ではないかなと。

スペック的な話で言えば、CPUがクアッドコアになったことがやはり効いているかなと言う印象です。

負荷の高い処理を走らせたりはしていないですし、冬ですから何とも言えませんが...

あとは、やはり軽く薄く小さくなったことが非常に大きいです。

MBP 2011 Early 13inch は気軽に持ち運ぶ大きさではなかったので、家の中で持ち歩いて使ったりはしてませんでしたけど、新しい MBP はリビングで作業したり、色々と持ち運んで使ってます。

タッチバーは負の遺産になる可能性がありますけど、それを差し引いてもお薦めできるモデルじゃないかなと。

悩んでるなら、買って損はないモデルじゃないかなと思います。

MacBook Pro 2018 13inch 512GB
MacBook Pro 2018 13インチ 2.3GHz 512GBストレージ
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