試奏したギター 2010.5.21
ワウ(CRYBABY 95Q)の試奏に行ったロックイン渋谷で、先日 Tortoise のライブで見た Fender Bass VI があったので、早速試奏(笑)
で、その他にも気になっているギターを弾かせてもらいました。
弾いたのは以下の4本。
最初の Fender Bass VI だけはネタ的な要素が強いですけど、Music Man Luke は気になっていたギターです。
あとは、店員さんのおすすめ2本と弾き比べました。
まずは、Luke から。
このギターは Steve Lukather のシグネチャーモデルですが、柴崎浩さんが使っていて気になっていたギターです。
PU は EMG で SSH レイアウト。
EMG が載ってるギターって、しっかりと弾くのは初めてかもしれません。
EMG っていうと、アクティブピックアップでハイパワー、メタルとかの激歪系と言うか、「ゴー」って感じの音を出すギタリストがよく使っているイメージがあって、クリーンは行けても、クランチとかオーバードライブみたいな音には使えないんだろうなぁ...と思っていました。
が、Luke は全然違いました。
EMG搭載の他のギターを弾いたことがないので、認識が間違っていたのかこのギターが特別なのかはわかりませんが、ビックリするほど素直な音です。
クリーンの綺麗さも凄いですけど、クランチからオーバードライブ、ディストーションと、幅広い音が簡単に作れます。
クランチもオーバードライブも全然「嘘くさくない」というか、思い描いていたようなアクティブピックアップのイメージでは無かったです。
そして、ノイズの少なさは特筆に値しますね。
クリーンが気持ちいいのも、深く歪ませたディストーションサウンドが綺麗に出せるのも、このローノイズの副産物でしょう。
ローインピーダンスの意味が良く分かりました。
この後に、パッシブのギターを2本弾いたのですが、それと比べると良く分かりましたね。
全然違います。恐ろしいほどローノイズです。
でも、そんな事よりもビックリしたのは、とんでもなく弾きやすいと言う事です。
いや、大袈裟じゃなくビックリするくらい弾きやすい。
言われるまで気が付きませんでしたが、ロングスケールなんですよね。
ミディアムスケールのギターだと思うくらい、フィンガリングが楽で、チョーキング等もスムーズでした。
かといって、緩い感じもない理想的なテンション感です。
ネックシェイプが独特で、これがまた弾きやすい。
ネックジョイントが凄い、凄すぎる。
このハイフレットの弾きやすさは異常だと思いますよ(笑)
全然ストレスを感じません。
どんなに良いギターだとしても、試奏の場合は弾きなれている訳では無いので違和感を感じながら弾くことが多いんですが、このギターは持った瞬間馴染みました。
たぶん、突然ライブで使っても問題ないと思います(笑)
音は、アルダーボディ・メイプルネックという、思いっきりストラト系のスペックなので、当然 Fender 寄りです。
この辺りは好みの問題ですね。
私が好きなギターは、ネック・ボディーともにマホガニーで出来たギターであることが多いので、それを基準に考えると、少し硬い音というか、温かみのない音です。
悪い音では無いのですが、欲を言えば歪ませたときにフロント・リアともに、もう少し甘い音が出れば・・・と思います。
が、良くあるストラト系コンポーネントギターのキツイ音ではないので、これはコレでアリだと思います。
で、Luke の感想を言ったら、店員さんが持ってきてくれたのが Silhouette。
たしか、メイプル指板のモデルだったと思います。
Luke と比べると弾き難いし、柔らかい感じの音がするんですけど、逆に甘すぎるというか、モヤモヤした感じでした。
全体的に Luke と比べて古い仕様のギターに感じました。
でも、ビンテージ系の音ではないので、中途半端な感じですね。
正直、微妙でした。
そして、最後に持ってきてくれたのが Suhr J Series S4 でした。
これは、上記2本のギターと全然違う方向性である意味ビックリでしたけど、これは好きな人は好きでしょうね。
ストラト系のコンポーネントギターの権化と言う感じ。
硬い、固い、堅い。
持った時の感じと言うんでしょうか?
もうそこからして、硬い。
凄くしっかりと作られている感じがします。
アンプから出る音も硬めと言うか、どちらかと言えば冷たい音ですが、汚い音にはなっていないところは流石。
適度に歪んだトーンでも、センターやハーフトーンは「ジャキジャキ」とした音で、ストラト好きにはたまらない音がします。
ストラト系のギターが好きで、ハムも欲しいし万能に色々と出来るギターを探している、と言う人にはかなりおすすめだと思います。
特に Blower Switch は使えそう。
要は、リアハムへのダイレクトスイッチなんですが、PUセレクター・トーン・ボリュームをバイパスしてブリッジハムに切り替えることができます。
つまり、フロントPUでトーンとボリュームを絞ってカッティングしている所から、一気にトーンもボリュームもフルのリアハムに切り替える様な使い方が出来ると言う事ですね。
これはライブとかでは重宝すると思います。
まぁ、音色的に探しているギターからは一番遠いギターでしたけど、これはこれで良いギターだと思います。
と言う感じで、この3本の中では Luke が圧倒的に良かったです。
とにかく弾きやすいギターと言う意味では群を抜いています。
今まで弾いた中でも、上位に来るギターでした。
これは正直本気で欲しい。
もう少し、甘いトーンが出せれば完璧でしたが、それ以外は完璧です。
その後、Luke には BFR って言うマホガニー・トーン・ブロックを使ったモデルがあることを知って、そっちはどうなのか凄く気になり、そこから怒涛の試奏地獄が始まるんですが、それはまた次回(笑)
そうそう、Fender Bass VI。
とても面白い楽器でした。
バリトンギターだと思ってたんですが、店員さんによれば分類的には Bass なんだそうです。
確かに弾いた感じは完全にベース。
ただ、ベースにしてはスケールが短いし、各弦の間隔も狭い気がするので、これで一般的なベースのフレーズは弾き難いのかも。
良く分から無いとしか言いようがない楽器です、ギターとも違うし、ベースとも違う。
アーム付いてるし(笑)
バリトンギターを弾いたことがないので比べられませんけど、バリトンギターとも違うんじゃないかな?
ギターとして使ってみたかったので、無理を言ってマーシャルで試奏させてもらいました。
うーん、何だろうな?
ベースです。
音は完全にベース。
歪みません。全然歪まない。
アンプ自体がビンテージ系のアンプだったのもあるけど、全然歪まない(笑)
ベースにしては軽い音ですけど、ギターの音ではないですね。
試奏したくらいだと使いどころが分かりませんでしたけど、面白い楽器だと思います。
で、結局ワウの試奏をする前に閉店時間をとっくに過ぎてました(笑)
ロックイン渋谷、HMV渋谷が閉店なんて話も出てるんだけど、大丈夫でしょうか?
店員さんや店の雰囲気がとても良くて、夜遅くまでやってるのでとても重宝しています。
影響がないといいのですが。。。
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