不良メモリと永久保証

以前、メインのデスクトップPC のメモリを 6GB にしたという記事を書きましたが、1ヶ月くらいは 6GB の状態で使っていましたが、追加した CFD ELIXIR の 2GBx2(W2U800CQ-2GLZJ)に不具合が見つかったため、元の 4GB の状態に戻し、故障した W2U800CQ-2GLZJ はメーカーの永久保証を利用して修理に出しました。

まぁ、話の内容としてはこんな感じで、特におもしろくも何ともない話なんですけど、不具合の状況とかが複雑だったり、永久保証を実際に利用してみたり、と結構いろいろ大変だったので、感想とかも含めて書いてみたいと思います。

不具合発生から原因特定まで

不具合なんて書くと、明らかに動作がおかしくなったりエラーが出たり、OS が起動しなくなったりするような表現ですが、一切その手の不具合は発生せず、普通に使っている分にはエラーらしいエラーに遭遇することはありませんでした。

私が気付いた異常は、「DVD を焼くと高確率でエラーが発生する。」と言うものくらいで、他は至って正常でした。

エラーと言うのは、Nero を使って DVD を ISO イメージから焼こうとした時に Verify で必ず不整合が見つかるというような感じで、エラーメッセージは以下のような感じでした。

23:51:20 #32 SectorVerify 10 File Cdrdrv.cpp, Line 11361
Sectors from 2087230 to 2087231 on disc are different to source

同じイメージを Dell XPS M1210 で焼くと、全然問題なく焼けます。


DVD ドライブを疑う

当然だと思いますが、最初の時点では完全に DVD ドライブ(GSA-H62N)を疑っていました。

ただ、普段 DVD とか CD を焼く事が無いので、一体いつからドライブがおかしくなったのかが分かりません。
そもそも、この PC に環境を移してから DVD を焼いた事があるかどうかも定かではありません。

そんな感じなので、
「ドライブに原因がありそうだけど、OS やソフトの設定とか、こPC の環境が悪いのかもしれない。」
みたいな感じに思ってしまい、SATAケーブルやメディア変えたり、書き込み速度やライティングソフトを変えたりして色々とテストをしました。

トータルで 20枚以上 DVD を焼いたと思いますが問題は解消せず、
結局 DVDドライブが壊れていると言う結論に達し、DVDドライブを買い換えることにしました。


DVD ドライブを換装

買ったのは LITEON DH-20A3S です。

本当は Pioneer DVR-S15J が本命でしたが、値段が高いのでやめました。

「大は小を兼ねる、値段が高い方が安心できる。」的な志向の私が、何故か?

勘としか言いようが無いのですが、ドライブが怪しいとは思いつつも、ドライブを換えただけでは解決しないような気がしていたんですよねぇ・・・

書き込みテストを行った時に「Nero CD-DVD Speed」って言うソフトを使って書き込み品質を確認していたんですが、品質だけを見ると GSA-H62N の結果は悪くなく、 むしろ XPS M1210 よりも良い感じでした。
品質は良いけど、データのコンペアをすると GSA-H62N ではエラーが発生し、XPS M1210 は問題無いといった具合。

素人的な考えかもしれませんが、書き込みの品質が悪いためにイメージと書き込み後のメディアの間で不整合が発生してしまっていると思っていたので、この結果は意外でした。
(「書き込み品質が酷く、明らかにドライブが壊れてる。」みたいな結果を期待していんです。)

っとまぁ、GSA-H62N が壊れている決定的な証拠が見つから無かったので、ドライブを交換するのは正直賭けでした。(それ程、何が悪いのか分からない状態だったんです。手の着けようがないからドライブから・・・みたいな感じですね。)
そんなノリなので、DVR-S15J だとエラーが解決しなかった場合、値段的にショックがでかいので安い DH-20A3S にしたという感じですが DH-20A3S も消して悪くは無いと思います。
値段を考えたら、結構お勧めです。


結果的には、この判断が大正解で、DH-20A3S に換えても同じようなエラーが発生しました。(もっといえば、ドライブを買わずに済めば・・・でしたが。)

最悪です。
ぱっと考えただけでも、パーツの相性・故障とか、OS(システム)が変になっているとか、色々な可能性が出てきます・・・

私の環境は、Century の「技あり!楽ラックJr.」ってのを使って、システムドライブの入れ替えで音楽用と普段使いを切り替えていたりするので、システムが壊れているかどうかは比較的簡単に確認できます。
そこで、別な環境でも書き込みテストをしてみましたが、同じようなエラーが発生しました。

これだけではドライバ等の問題が切り分けられないので、システム的な問題を全て否定する事は出来ないのですが、突き詰め出すと非常に時間が掛かりそうだったので、(ハード的な)パーツの相性や故障の可能性を先に考えることにしました。


(やっと)メモリを疑う

とは言っても、どこから手を付けていいのか分からず途方に暮れかけた時に、ライティングソフトが返すエラーと、前回 Transcend のメモリで出た Memtest86+ のエラーの内容が非常によく似ていることに気がつきました。
(例で出した Nero のエラーだと分かりにくいですが、ImgBurn のエラーを見ていたら気がついたような気がします。)

もしやと思い、W2U800CQ-2GLZJ(2GB x2)を抜いてメモリを 2GB(W2U800CQ-1GLZJ x2)の状態にして何枚か DVD を焼いてみたのですが、まったく問題無し。

確認のために W2U800CQ-2GLZJ だけを取り付けた状態で Memtest86+ を走らせてみたところ、即エラーが発生・・・
OC が原因かもしれないので OC を解除して再度走らせましたが、やはりエラーが発生。(ちなみに、メモリクロックは定格のままです。)
念のため Dimension 4700C でも Memtest86+ を走らせてみましたが、同じくエラーが発生しました。

と言うことで、原因は W2U800CQ-2GLZJ で確定したのですが、一応取り付けた時にもテストはしているはずなんですよね・・・

まぁ、前回は記事を読んでもらうと分かると思いますが、前回は Transcend のメモリが OC 時にのみエラーになっていたため、CFD ELIXIR の方は OC 時の動作確認的な感じで、テスト自体を簡単に済ましていた可能性が非常に高いですが・・・
やはり各所で書かれているように Memtest86+ は少なくとも半日くらいは走らせ、少なくとも 10回はテストをした方がよさそうですね。

ただ、今回は、使っているうちにおかしくなった可能性が非常に高いと思いますが・・・
(いくら簡単にテストしたにしても 1回以上はパスしているはずなので...)


永久保証を使って修理に・・・

そんなこんなで、W2U800CQ-2GLZJ が壊れていることは分かったのですが、残念ながら初期不良の交換期間は過ぎています。
W2U800CQ-2GLZJ には永久保証が付いているので、メーカー保証を使って修理に出そうと思ったのですが、購入店舗に相談しろってことなのでドスパラ サポセンへ。。。(この辺りは、玄人志向と同じですね。)

で、サポセンでもエラーが再現し、メーカーへ無償で送ってくれる事になりました。

対応してくれた人の話では、ほとんどの場合新品で送り返されてくるらしく、1ヶ月から3ヶ月くらい時間がかかるとの事。
これが、5月末くらいだったと思います。

で先日、7月頭だったと思いますが、新品の W2U800CQ-2GLZJ が届きました。
持ち込んでから 1ヶ月半くらいでしょうか?

現在の私の環境は、音楽・普段使いともに 32bit で 64bit 環境はテスト的な意味で使っているだけなので、メモリは 4GB で十分です。

sandra_memory_bandwidth1Gvs2G2.png

さらに、W2U800CQ-2GLZJ を修理に出している間、1GBx4(W2U800CQ-1GLZJ)に戻して使っていましたが全然快適ですし、前回も書きましたがベンチマークの結果を見る限り 2GBx2 よりは 1GBx4 の方が成績が良いので、W2U800CQ-2GLZJ は Dimension 4700C の方に取り付ける事にしました。

Dimension 4700C だと、Windows だけでなく Memtest86+ でも 3GB で認識されていますが、今のところ問題みたいです。


だらだらと長く書いてしまいましたが、最後に今回の出来事で思った事を少々。

最近のメモリって「永久保証」を謳っている商品が多いですけど、こんなに対応に時間がかかったら意味無いんじゃないかって思うのは私だけですかね?
普通、メモリのストックなんて無い事の方が圧倒的に多いだろうし、他の PC のメモリを使い回そうとしても規格が合わなかったりしませんか?

私の場合、家に 4台のデスクトップ PC と 2台のノートPCがありますが、DDR2 のメモリが使えるのはメインの自作機と、Dimension 4700C だけです。
他のは、DDR だったり、SODIMM だったり PC100(古...)だったりで、全然使い回せません。

今回の場合は、フラッと立ち寄った秋葉原で買った全然必要無いメモリで発生した問題だったので 1ヶ月半も待てましたけど、必要に迫られて増設したり、PC 組む時に買ったメモリで同じ様な状態に置かれたとしたら、たとえ修理に出しても 1ヶ月以上 PC が使えなくなる訳です。
それなら、たぶん新しいメモリを買っちゃう気がするんですけど、どうでしょうか?

まぁ、対応自体はしっかりしてくれるので、そういう意味では安心感はあるんですけどね・・・


それと、やはりメモリは怖いですね、私はメモリの不具合ってあまり経験したことが無かったのですが、もっと激しく分かりやすいエラーが出ると思ってました。

約1ヶ月間ですが、こんな不安定な環境で作業をしていたかと思うと怖くなります。
どこに壊れたデータがあるか分かりませんね・・・