Q6600でOCに挑戦!!(CPUクーラー編)
さて、前回は Q6600 をオーバークロックして 3.0GHz まで持っていくことに成功した所まで書きました。
今回は熱対策と静音化という事で CPUクーラー の交換を行いました。
CPUクーラーに求める機能としては「静かで冷える」事。
当たり前すぎる要求なんですが、それともう一つ GA-P35-DS4 rev. 1.0 に装着可能と言うことが絶対条件です。
このマザーボードがかなり曲者なんですよ。
写真を見てもらうと分かるのですが、サイレントパイプとかいう巨大な放熱フィンが CPU の周りに鎮座しているため取り付けることが出来る CPUクーラーが限定されてしまいます。
現行の rev. 2.0 ではかなり改善されたようですが、私の使っているリビジョンはかなり制限がありそうです。
候補として挙げたのは以下のようなクーラー
全てサイズの商品ですが、一応これらの CPUクーラーは口コミを見ている感じ GA-P35-DS4 rev. 1.0 でも取り付けが可能な大きさのようです。
まぁ、あとは賭けですけどね・・・
鎌クロスは賛否両論あるようでしたし、FAN を 12cm のものに取り替えないと冷却性能に問題がありそうなのでとりあえず保留にしました。
ケースが P180 なのでサイドフロー型のクーラーが良いのかと思い、忍者プラスと峰COOLER で迷いましたが、忍者プラスの方は取り付けている画像を見ていたらメモリレーンが2本分隠れるような感じになっていて、1GB x 4 構成の私の環境で干渉しないか微妙だったので、今回は峰COOLER にしてみました。
なんとなく、ケースからマザーボードを外さなくても行けそうな気がしたんですが、買ってみたら意外にでかいです、峰COOLER。
淡い期待は瞬殺されマザーボードを外して作業することにしました。
いろいろな所で指摘されていますが、かなり取り付けにくいです、峰COOLER。
クリップが硬すぎです。
硬いだけではなく、なんと言うかどこまで押し込んで良いのか分からない仕様になっている感じがします。
チョッとつくりが悪いですね。
心配していたサイレントパイプとの干渉ですが、結構余裕があります。
っと言っても、CPU FAN のコネクタとかはかなり取り付けが厳しいですけど・・・
まぁ、とにかくどのパーツとも干渉せずにケースに組み込むことが出来ました。
さて、肝心の温度とノイズなんですが、以下のような感じになりました。
まず、FAN の回転数はアイドル時で 1100RPM といったところです。
もともと静音FAN を搭載しているモデルなので Max でも 1500RPM なのですが、かなり静かじゃないかと思います。
が、温度が・・・
以下 Core Temp の結果です。
室温 27℃ で前回と同じように各種ベンチマークを実行した際の結果を集計しています。
Core | 1 | 2 | 3 | 4 |
---|---|---|---|---|
Low(℃) | 49 | 50 | 44 | 44 |
High(℃) | 74 | 72 | 68 | 66 |
あまり劇的に変わった感じはしないですね。
特に、High は未だに 70℃を超えています。
一応、EasyTune5 も見ながらテストしていたのですが、あまりにも Core Temp の結果が EasyTune5 の CPU温度と違っているので、しっかりと調べてみたら以下のようなページを発見しました。
Core 2 Quad and Duo Temperature Guide
このページを見る限り、Core Temp で表示される温度は Tjunction という温度で Tcase とは違うようで、Tcase を計測するには SpeedFan と言うソフトが良いようです。
Q6600 のスペックを見ても Tjunction についての記述が見当たらなかったのですが、先ほどのページを見る限り G0 ステッピングの Tjunction は 100℃ のようです。
Tjunction に関しては結構余裕がありそうですが、肝心の Tcase は今までまったく測っていなかったことになります。
実際には、EasyTune5 の CPU温度が Tcase を表示しているようなのですが、ログが取れないので集計できていません。
その点、SpeedFan にはログを取る機能があるので、再度ベンチマークを実行して Tcase を測って見ることにしました。
今までと同じベンチマークも実行しましたが、先ほどのページで紹介されていた Prime95 も使って見ることにしました。
この Prime95 ってのが、もの凄い高負荷でした・・・
鬼です・・・
色々見ているとストレステストなんかで使っている人が多いみたいで、最終チェックと言うか、他のベンチマークで問題なくても Prime95 では落ちてしまうとか・・・
Prime95 には幾つかテストがあるのですが、私の環境では 「Small FFTs」を実行したとたんに SpeedFan で CPU温度が 68℃ 近くなってしまったため、すぐにテストを止めました。
この時 CoreTemp の温度も最高で 79℃に達していました。
まぁ、現実からかけ離れたテストなので、実運用で問題になることは無いと思うのですが、このままでは高負荷時の冷却性能に問題があるようです。
と言うことで、CPU FAN を交換して試してみることにしました。
峰COOLER には「風拾(たぶん静音)」という 10cm ファンが付いていますが、これをオウルテックの F12-PWM に変えてみました。
これで、最大風量は2倍近くになるはずなので、高負荷時の冷却性能は向上するはずです。
ちなみに、かなり強引にやれば、CPUクーラーを装着したままでファンの交換が出来ます。
先ほども書きましたが、峰COOLER の取り付けは慎重にやらないとダメですね・・・
峰COOLER 自体がかなり高さがあり、ケース側面ギリギリだったので 10cm から 12cm にファンを交換して収まるか心配だったのですが、問題ありませんでした。
サイレントパイプ含めて、他のパーツとの干渉もありません。
で、再度 Prime95 と SpeedFan を使って Tcase を計測しました。
15分ほど走らせましたが、最高で CPU温度(SpeedFan)が 65℃、Core Temp は 75℃ まで下がりました。
平均して 4℃くらいは下がった感じです。
まぁ、下がっていると言えば下がっているんですが実際にはあまり変わっていませんよね・・・
室温は 27℃だったんですが、猛暑を乗り切れるか不安なマージンです・・・
しかも、ファン回転数がアイドル時でも最低 1700RPM 以上も出ていて若干うるさいく感じます。
ハッキリ言って微妙ですね・・・
ちなみに、CPU を定格の 2.4GHz に戻して Prime95 を2時間近く Blend で走らせてみましたが、その時の CUP温度はアイドル時で 28℃、高負荷時でも 49℃ でした。
定格で使うのであれば全然問題ないというか、十分な冷却性能だと思います。
こんな感じで、かなり納得がいかない結果になってしまったので何とかしたいのですが、FAN の交換では改善の見込みがありません。
っということで、勿体無いのですが、CPUクーラー自体を交換することにしてみました・・・
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