新しい PC (パーツ編)

新しい PC を買いました!!
と言っても、いわゆる自作PCというやつなので、実際にはパーツを一式買ったと言う方が正しいかもしれませんが・・・

ざっくり書くと以下のような仕様です。

CPU: Core 2 Quad - Q6600
メモリ: DDR2 800 - 4GB
HDD: SATA2 - 500GB
DVD: Super Multi
OS: XP Pro 64bit

どうですか?
まぁ、なかなかのスペックだと思います。
今回はOS/ケースも含めて一式(っと言ってもディスプレイとかマウス・キーボードは含まないけどね。)で17万強といったところでした。

高い買い物ですが、前回作ったデスクトップ(Pen4 2.4C を中心に組んだマシンでOS抜きでケース含め10万円位だった。)が4年くらいもって、まだ「頑張れば現役?」という感じなので、コストパフォーマンスを考えると中々のものじゃないでしょうか?

今回買ったのは以下のようなパーツです。

CPU Intel
Core 2 Quad Q6600 BOX
G0 ステップ
クアッドコア
マザーボード GIGABYTE
GA-P35-DS4
チップセット:Intel P35
Texas Instruments (TI)製IEEE1394チップ搭載
グラフィックスカード MSI NX7600GS-T2D256EH2 MSI
NX7600GS-T2D256EH2
DVI x 2
メモリ CFD ELIXIR
DDR2 SDRAM PC2-6400 ELIXIR 1GBx2 (W2U800CQ-1GLZJ)
DDR 800/PC6400
2セット購入
HDD Western Digital
WD5000AAKS
DVD
GSA-H62Nの後継機
LG電子
GSA-H62N
SATA
スーバーマルチドライブ
ケース Antec
P180B V1.1
電源 Seasonic
SS-600HM
OS Windows XP Professional x64 Edition OEM Microsoft
Windows XP Professional x64 Edition OEM


各パーツとも最上位ではないもののミッドレンジから少し上くらいのパーツで集めてみました。

っということで、各パーツのこだわりとか、比較対象品、最終的に選んだ理由なんかを書きます。


CPU

いきなり脱線してしまうんですが、新しく PC を組むことになった理由は、今まで使っていた PC の CPU の処理能力に限界を感じたからです。

私は、DAWソフトとして SONAR5 を使っているのですが、特定の曲で必ず再生時に PC がハングするという最悪な状態になってしまいました。
まぁ、原因はこの曲だけトラック数が異常に多いことと、オーディオインターフェイス(FW410)のバッファサイズを小さくしてしまったからなんですけど、曲がストップするだけでなく、PC自体が落ちるのは衝撃的です。
しかも、何度やっても同じ、完全にリプロします。

で、落ちる瞬間の様子を注意深く見ていたら、再生した直後に CPU が100%になり、そのままハングしていることが分かりました・・・

一応、この問題自体は FW410 のキャッシュサイズを大きく設定することによって解決したんですけど、それでも再生中は平均して50%以上の使用率で推移していく感じです。

まぁ、キャッシュサイズを大きくしていけば問題なくなるんでしょうけど、その分レイテンシーが酷くなっていくわけで、さすがに無理があるなぁ...と思ったわけです。

結局、何が言いたいかというと、Sonar使用時の CPU の処理能力不足が原因で PC を組む気になったということですね。
で、この現象が起こったのが前回のライブの2週間ほど前だったと思います。

最初は E6600 辺りで考えていたんですが、ちょうど新製品の発売&旧製品の価格改定があって、クアッドコアの Q6600 が大幅に値下がりし、手の届く値段になりました。

マイコミジャーナル - FSB1333MHzの「Core 2」シリーズ、深夜の秋葉原で販売開始

Q6600 を選択するなら、デュアルコアの E6850 もほぼ同額なので、クロックや FSB など、単純に処理能力的で勝っていると思われ、現状クアッドコアにオプティマイズされたアプリケーションが少ないことからも E6850 という選択肢もあったんですけど、今後の可能性にかけて Q6600 にしてみました。
まぁ、DAW環境では昔からマルチプロセッサ、マルチコア対応が進んでいたのでクアッドの実力も出せるのではないかと期待しています。
(ただ、SONARの対応状況はあまり良くないみたいですけどね・・・)

実際、対応アプリケーションでは圧倒的な性能を発揮するみたいなので、クアッドコアに関しては今後のソフトの対応に期待ですね。

DOS/V POWER REPORT - トレンドを押さえて5年間使えるマシンを作る

で、同じ Q6600 でもマイナーチェンジがあって、TDP(最大熱量)が下がり、Tcase(最大ケース温度)が引き上げられました。
いわゆる G0ステップと言うやつなんですが、これを手に入れるのに時間がかかりました。。。
秋葉原・吉祥寺・新宿と会社帰りに回ってみたんですが、なかなか見つからず、金曜日に会社を早退して行った秋葉原でやっと発見しました。
これのおかげで、最初はすべてのパーツを吉祥寺のヨドバシで買おうと思っていた計画が完全に破綻したんですが、まぁしょうがないですね。


マザーボード

Q6600 G0 ステップに対応している事が大前提なんですけど、その他にマザーボードを選ぶときに基準にしたのは以下の3点。

  • Texas Instruments (TI)製IEEE1394チップ搭載
  • P35チップセット
  • DDR2 対応

絶対に TI チップじゃないとダメということは無いんですが、FireWire 410 は TIチップを推奨しているので、余計なコストが掛からないように最初から TI チップが載っている MB を選択しました。
(実際、今まで agereチップで使っていたけど問題なかった。)

P35 に関しては、特に意味はありません。
が、最新チップで組んでおいて間違いはないだろうなぁ・・・と、あとは FSB1333 に対応しているからというところでしょうか?

全然根拠がないんですが、個人的に今回は ASUS で組みたいと思ってました。
単純に、ブランド重視ってだけなんですが、今まで2回作ってますが、2回とも何故か AOpen のマザーを使っているので、単純にもっとメジャーなブランドで組みたいと思っただけなんですけどね。
Asus 以外なら GigabyteMSI、もしくは Intel かな?
って感じです。

メモリに関しては後で書きますけど、 DDR3 は現実的な値段じゃないので DDR2 でって感じです。


結局、上記の条件をクリアする製品は Gigabyte と Intel からしか出ていませんでした。

ASUS は P35 には力を入れていないんでしょうかねぇ...
個人的に、まったく魅力を感じない商品ばかりでした。
何故デスクトップ用のマザーにWiFiを搭載しているのかの意味が分かりません。。。
IEEE1394もTI製では無い物になっていますね。

Intelの DP35DP も中々良かったんですが、DDR2-1066 に対応していないことと PS/2 をサポートしてない事がチョット気になったので、Gigabyte を選びました。
(DDR2-1066 も PS/2 も必要ないんですけどね。。。)

Gigabyte は、やたら P35 系のマザーボードを出していて、P35 チップセットのマザーだけで8種類もあります。
その中で、IEEE1394が標準で付いているのが以下の3つ。

GA-P35-DQ6 は明らかにやり過ぎ感があるし、値段が跳ね上がるので却下。
GA-P35-DS4 か GA-P35-DS3P の違いは、サイレントパイプが搭載されているかどうかだけみたいなので、一番安い GA-P35-DS3P にするつもりでした。

じゃぁ何で GA-P35-DS4 を買ったのかって?
えーと、単純に安売りしてて GA-P35-DS3P よりも安かったからです。。。


グラフィックスカード

これに関しては、完全にこだわり無です。
オンボードでも良いくらいだったんですが、単純に DVI の出力が2つ欲しかったので、一番安かったものを選びました。

本当は ELSA の GLADIAC 573 128MB が最安だったんですが、売っている店舗自体が少なく、GeForce 7300 LE で DVIx2 をサポートしている製品が、調べた限りこの商品しか無かったので、若干不安だったこともあって、MSI の NX7600GS-T2D256EH2 を購入しました。


メモリ

Q6600 を前提に考えた場合、FSB1066 なので、デュアルチャンネルを前提に考えると DDR2-533 で十分なんですが、せっかくマザーが FSB 1333 に対応しているので DDR2-667 辺りで考えていました。

が、ショップの店員さんに話を聞いてみたところ、Q6600 だったら DDR2-800 の方が良いとのこと。
理由を教えてくれたんですが、よく覚えていません。。。
まぁ、値段もそこまで変わらなかったので DDR2-800 を買いました。

メーカーにもこだわりはなかったので、ノーブランド品でなければ問題なかったんですが、CFD の物が一番安かったので、CFD ELIXIR の DDR2-800(PC6400)「2枚組動作確認済セット」を2セット買いました。

Elixir って聞いたことないメーカーだなぁ...と思っていたんですが、NANYA の子会社なんですね。)


HDD

最近は HGST の HDD しか使ってなかったんですが、今回は Western Digital にしてみました。

価格的に 500GB が一番コストパフォーマンスに優れていたので、容量は 500GB に。
WD5000AAKS は 500GB の HDD では評判がいいようで、価格も HGST や Seagate と同じくらいなのだったので決めました。

HDD の良し悪しは長く使ってみないと分からないので、今のところ何とも言えないのですが、音は特に気になりません。


DVD

このパーツ、一応 DVD ドライブなんですが、DVD に関しては「焼ければ良い」程度にしか考えていません。
一番使うのは CD を iTunes に取り込む時なので、CD の読み込み性能(コピーガードCDへの対応能力)を重視しました。

今まで私は LG電子製の GSA-4082B というドライブを使っていましたが、これ系に関しては非常に優秀だと思います。
他のドライブで読み込みエラーが発生したり認識出来ないような CD であっても、GSA-4082B では問題なく使うことができます。
読み込み性能は、GSA-H62N も問題ないようです。

CD-R実験室 - 日立LG GSA-H62N CD関連の各種性能

っということで、LG電子の GSA-H62N を購入しました。

SATA ということも決め手になったかなぁと思います。いまさら IDE ケーブルを這わしたく無いですからね。

あと、付属ソフトに Nero が入っていることも決め手でしょうか?
私は断然 Nero派なので。


ケース

何気に、今回一番こだわったパーツは、ケースと電源かもしれません。

今までは、パーツを買いに行った時についでに決めるっていう感じで決めてました。
必然的に、電源もケース付属の物を使う感じになっていたんですが、今回は、電源も可能な限り良いものを選びたかったので、ケースは電源無しのタイプで探していました。

で、いろいろ見ていて気になったケースは以下の3つ。すべて Antec の商品でした。

最初は SOLO で組むつもりでした。
やたらレビューが書かれていて、評判が良さそうだったし、値段も手頃です。

事前調査の段階では大本命だったんですけど、電源ボタンとリセットボタンが壊れやすいという情報があったので、実際に店で確認してみたところ若干脆そうな感じで、幾つかの店舗では本当に壊れている物もありました。
まぁ、この辺りは「壊れやすい」という情報を確かめるために、俺のように電源ボタンやリセットボタンを押しまくった客が大勢いたかもしれないので、何とも言えないですけど。

後は、放熱性に問題があるような事が書かれていたのと、後で書きますがサイズ面で若干不安がありました。

Nine Hundred も使いやすそうで良いですね。
見た目だけなら Nine Hundred が一番好きです。
まさに、自作ならではのデザインですよね。
基盤が見えるなんて最高じゃないですか!!

ハッキリ言って静音性なんか無視!って感じなので、うるさいのかなぁ・・・と思っていたんですが、レビューを読んだ感じでは意外と静からしいです。
でも、やっぱり気になりますね。

っといった感じで、事前の調査ではケースは P182 にしようと思っていました。
理由は、やはり静音性と冷却性のバランスが良さそうな所と、SOLO や Nine Hundred と比べると一回り大きくて、内部にゆとりがある所が決め手になったと思います。

今まで、使っていたケースは全て SOLO と同じ位のサイズだったのですが、このタイプは ATX のマザーボードがギリギリ入る大きさなのでシャドウベイに HDD を付けるときにベイによってはマザー上のコンデンサーやスロットにぶつかったりして取り回しが非常に面倒でした。
この点は SOLO も Nine Hundred もドライブを前面パネルから挿入することで回避しているので、おそらく問題にはならないと思うのですが、やはり不安なことには変わりないので、一回り大きなケースが欲しいなぁ・・・と思っていました。
P182 は高さは若干高いですが、奥行きはそこまで違わないので丁度良いサイズだと感じました。

で、この P182 と言うのは P180 V1.1 の後継機なのですが、私は P180B V1.1(水冷ホールあり) を買いました。

Antec がどういう考え方でやっているのかはよく分からないのですが、この P180B V1.1(水冷ホールあり)と P182 は殆ど同じ商品です。
ファンコントローラーの位置が若干違うという点と、ケースのパネルの色の違いくらいでしょうか?
で、値段は P180B V1.1(水冷ホールあり)の方が断然安いです。
パネルの色などは好みがあると思うので何とも言えないのですが、私は P182 よりも P180 の方が好みだったので、値段も安いし P180 を買いました。

ただ、もし通販などで買う場合には注意が必要です。
と言うのも P180 V1.1 と P180B V1.1(水冷ホールあり)は基本的に同じ商品のマイナーチェンジという扱いになっているので、型番が同じです。
店頭の場合には店員さんなどに確認すれば問題ないかもしれないですが、通販の場合にはなかなか難しいと思います。
通販で P180B V1.1(水冷ホールあり)を狙って買うのであれば、「水冷ホールあり」と明記してあるかどうかを確認した方が良いですね。

あと、このケース、メチャクチャ重いので店頭で買う場合には車がないときついと思います。
私は、迷わず配送してもらいました。
上記の注意点をクリアするなら通販で買っても良いかもしれません。


電源

今まで家にある PC で一番壊れたパーツが、電源かもしれません。
ケースのところでも書いたんですが、今まではケース付属の電源を使っていたんですが、イキナリ起動しなくなったり不安手になったりして、家にある3台の PC 全てで交換しました。
あと、ケース付属の電源はうるさい事が多いので、後から換えるよりは最初から納得のいくものを選んだ方が良いだろうということになり、とりあえず選んでみました。

Nipron を選んだ理由なんですが、今回の PC は一応 DAW 用、という事でパーツ選びに以下の PC を参考にしました。

まぁ、どちらも値段を見ていただくと分かるんですがハッキリ言って買えない値段です。
パーツに関しても、ちょっと簡単には手に入らないというか「こだわり過ぎだろ」っと言ったスペックになっていたり、パーツによっては性能よりも安定性を重視した部分もあるので、思想を参考にしてみたわけです。

で、上記どちらのモデルも電源には Nipron製の電源をつんでいるんですよねぇ・・・
うーん、なら Nipron かな?っと思ったんですが、高すぎです。
っということで、却下。
お金が許すのであれば、Nipron電源も使ってみたいですね。

NeoHE の後継機

NeoHE 550 を選んだのは、単純にケースを Antec製の P182 にするつもりだったからです。
P182 は電源の位置が通常の ATX ケースと違ってケース下部にあります。
で、いろいろレビューなどを読んでいると電源とマザーボードの組み合わせによっては 4PIN が届かないと言う記事をチラホラ見かけました。
まぁ、届かなくても延長ケーブルとかで何とかなるんですが、不安です。
さすがに同じメーカーなら大丈夫だろうっと思って選びました。Antec は電源メーカーとしても評判は悪くないですしね。

ただ、気になったのが付属のケーブルだけだと SATA の電源が 4つしかないというところ。
これも、変換ケーブルとかを使えば問題ないはずなので、考え方の問題だと思いますが、なんとなく嫌なので却下。

で、最終的に落ち着いたのが Seasonic の SS-600HM です。
選んだ理由は、やはり電源メーカーとして有名であるということと、価格的にも(高いですが)許せる範囲だった事です。
電源ケーブルの長さの問題は、ケースと電源、マザーボードの組み合わせが似ている人のレビューを読んだ感じ問題なさそうだったので OK としました。
(不安だったので、延長ケーブルは買いましたが。)


OS

で、OS に関して言えば選択肢は XP か Vista か、という所なんでしょうけど、用途的に Vista は無理です。
ソフトまで買い換える余裕はありませんから・・・

で、あとは Home か Pro か?っと言うところですが、メモリを 4GB 積みたかったし、Sonar が 64bit 対応のアプリケーションなので、どうせなら 64bit OS を使いたかったこともあり、Professional の 64bit版にしました。

まぁ、最終的には Vista Ult 64bit と行きたいところですが・・・


っと、こんな感じでパーツを選んで見ましたが、おおむね満足のいくパーツを集めることができたと思います。
組み立ててみた感じ、今のところ相性などの問題も出ていません。

初めて、全てのパーツを事前に考えて組み立てた PC なので、感慨一入です。

組み立て編に続く・・・