Blueair 270E Slim - 空気清浄機を買った(3台目)
書き出してから時間が経ち過ぎたので花粉のシーズンはだいぶ前に終わってしまいましたが、我が家には猫様が 2匹いらっしゃいますのである意味で通年で大活躍している家電が空気清浄機。
1Fのリビングと 2Fの寝室に 2台置いているのですが、空気清浄機で意外と取れるんですよね猫の毛が。
春から秋にかけての時期は猫の毛が抜けやすい季節なんだそうですが、猫が普段いる寝室に置いてある空気清浄機のプレフィルターには結構な量の猫の毛が付いているんですよ。
猫の毛ってかなり軽くて束になって抜けててもちょっとした風、っとまで行かないような空気の流れで舞い上がってしまうので、掃除機かけたりするだけだと処理するのが難しいのでそこを空気清浄機でカバーしている感じです。
が、寝室に置いていた空気清浄機が猫に破壊されました。
破壊されたと言うとアレですが、元々10年以上使っている空気清浄機なので色々とガタが出てきているのですが、猫が上に飛び乗ったりする衝撃に耐えきれずにフロントパネルを嵌め込む爪が折れてしまい、安全装置が作動して電源が入らなくなってしまったんです。
と言う感じで、新しく Blueair 270E Slim という空気清浄機を買いました。
さて、先ほどもちらっと書いたのですが、空気清浄機を買うのは今回が3回目。
今まで使っていたのはいずれもダイキンの製品で「光クリエール(ACM7D-W)」と「うるおい光クリエール(MCK70N-W)」と言う機種。
このうち、寝室に置いていた ACM7D-W が壊れたので買い替えを検討したと言う感じです。
寝室の広さは 8帖程度なのですが、屋上に続く階段が部屋の中にあるので体積的には一般的な 8帖の部屋よりも広くなるような感覚だと思います。
選択肢としてはリビングで使っていた MCK70N-W を寝室用にしてリビング用の空気清浄機を買うとのもあると思いますが、今回は寝室用を新調しました。
「ACM7D-W が壊れたのは猫が空気清浄機の上に飛び乗ったりする負荷に耐え切れずにパネルの爪が折れた」
からだったので、新しい空気清浄機は本体の耐久性と言うか堅牢な作りになっている事と、猫がスイッチを弄れないという事が重要な条件でした、結論から書くとココが Blueair を選択する上での大きなポイントだったりします。
耐久性などの意味で MCK70N-W は、本体自体がプラスチックでパネルを固定する箇所もプラスチックであるという事、本体上部にスイッチが有るので猫が載った場合設定を変えてしまう事があるので満たしていません。
まぁ、筐体がプラスチックであるという事に関して言えば大半の空気清浄機の筐体はプラスチックだと思うので仕方がないですし、ACM7D-W に比べればパネルを止める仕組みも耐久性がありそうな感じなのですが、スイッチが上部に有り猫が設定を変えてしまうという事が最大のネックでした。
MCK70N-W にもチャイルドロックは有ります。
有りますが、長押し系のチャイルドロックは猫には効きません。
何故なら、スイッチの上に座るから。
簡単にチャイルドロックは解除されます。
なので、MCK70N-W を寝室に置いて、リビング用の空気清浄機を新調すると言うアイディアは無くなりました。
そう言う観点で見ていくと、そもそも選択肢はかなり限られてはくるのですが、Blueair を買おうと思ったのはそれとは別に単純にスペック的な話でもありました。
Blueair って空気清浄機の事について調べると必ず出てきますよね。
世界基準No.1とか。
この辺りの基準を指標にするならば、普通に買える空気清浄機の中では Blueair か cado の2択だと思います。
では、なんで Blueair なのか。
一番の理由は堅牢そうだったからです。
デザイン的に cado のデザインがそこまで好きではないと言うのもありますが、Blueair の方が金属のフレームでしっかりしているし、スイッチが金属のカバーで覆われているので猫が載っても大丈夫そうだなと。
まぁ、あとは cado に関して言うと新興メーカー(と言うかベンチャー)のイメージが強いので、メンテナンスでフィルターを定期的に買い続けないとダメな商品の場合、何となくリスクがデカいですね。
この辺りは BALMUDA にも同じことが言えますね。
単純にメーカーが出来てからの年数が浅ければ浅い程稼働実績も短い訳で、ある程度長く使いたいと思うような商品の場合は少し考えてしまいます。
他に選択肢が無ければ良いんでしょうけどね。
と言う訳で購入した Blueair 270E Slim ですが、良いです。
かなり良いです。
何らかの数値を測ったりした訳では無いのですが、明らかに寝室の空気がきれいになりました。
今までは朝起きた時などにムズムズ感と言うか、鼻が詰まったような感覚があって、若干の埃っぽさと言うか不快感があったのですが、それが無いです。
若干アレルギーっぽい反応が出ていたのですが、それも無くなった感じがあります。
何よりも、部屋に入った時に「きれいな空気だな」と感じる位本当に清々しいと言うか、単純に埃っぽさと言うか不純物が無いように感じます。
この辺りは、フィルターの性能と風量の違いがあります。そもそもACM7D-Wは何年前のモデルだよ!って話なので、その辺りも一概には言えません。
MCK70N-W と比べても圧倒的に空気は綺麗だと感じます。
まぁ、こちらは部屋の大きさが全く違います(8帖と16帖)が・・・
購入前に一番心配だったのが大きさ。
実際に量販店などで見るとかなり大きな印象を受けます。
しかも筐体のデザインがノッペリしているので、余計に大きく見えます。
まぁ、これは良く言えばシンプルな北欧的なデザインです。
結論から書くと、意外なほど気にならないと言う感じ。
ACM7D-W と比べたら大きくなっているはずですが、ゴテゴテしていない分部屋になじむと言うか、壁紙と同系色なのもあるかもしれませんが本当に目立たない。
部屋の大きさとか家具の配置や雰囲気何かにもよると思いますが、メイプルの床に白い壁紙、ドアとかベッドはウォルナット、端の方に白いエレクター、みたいな部屋に置いた場合には物凄くなじみました。
Blueair 270E Slim は背面から吸気し上部から排気するタイプなので(それが良いか悪いかは別として)、置き場所に困る事は無いかなと。
しかも、Blueair は壁などから 10cm 離せば OK なので結構壁に近づけた状態で運用できるという点も、場所を取らないと言う意味では良いかなと思います。
そして、Blueair の評判を調べていて気になったのがセンサーの感度が弱いと言うもの。
270E Slim には「ダストセンサー」と「ニオイセンサー」が付いています。
私は他の空気清浄機も含めて基本的にセンサーで自動運転させているのですが、確かに他の空気清浄機と比べると癖があります。
ただ、センサーの感度が弱いと言う訳では無いかなとも思います。
他のメーカーの空気清浄機を使ったことが無いので、あくまでもダイキンとの比較になってしまいますが、ダイキンの場合には臭いや埃を感知したら即それがモード切替に反応しているように感じますが、Blueair の場合には若干時間差がある様に感じます。
なので、例えば香水なんかを付けた時、ダイキンは結構すぐに反応して「弱」から「強」みたいな感じで間の「中」を飛ばして切り替わりますが、Blueair の場合には「弱」から「中」に切り替わって、しばらく(数秒から10秒くらい?)してから「強」に切り替わるような感覚。
どういう意図なのかは分かりませんが、瞬間的に反応するのではなく暫く様子を見てからモードを切り替えているような印象を受けます。
埃に関してはレビューなどでも批判されていますが、確かに感度が甘いかもしれないですね。
寝室で使っている事もあって、ダイキンの場合には臭いよりは埃に反応していたのですが、Blueair は圧倒的に臭いに反応している感覚です。
まぁ、Blueair の場合は何に反応しているのか本体上面のパネルを見ないと分からないので、毎回見に行ってる訳じゃないので何とも言えない部分がありますが・・・
ちなみに、埃に全く反応しないなどという事は無いです、猫が暴れまわったり、掃除機をかけたりすると普通に反応します。
で、Autoモードに関して言えば、上記の様に弱運転から強運転に切り替わるタイミングよりも、強から弱に切り替わるタイミングに癖があるなと感じます。
これはセンサーと言うよりも設定の問題なんでしょうが、一旦強運転に切り替わってしまうとなかなか弱に戻りません。
臭いや埃が吸い込まれてから数分してやっと一段階弱まり、また数分してから弱に戻るようなイメージです。
(270E Slim の運転モードは3段階)
なので寝ている時に強運転に入ってしまうとかなり煩いです。
最初の頃はそれで目が覚めてしまい、寝ている時には弱で固定しようかなと思ってしまうくらいでした。
慣れますけどねw
その流れで動作音について。
先ほども軽く触れましたが、Blueair の動作モードはスピード1 から 3 の 3段階です。
一番弱いスピード1 の場合には殆ど気にならない音量だと思います。
もちろん無音ではないですが、普通に生活している分には気になるような音量ではないと思います。
スピード2と3 はかなり煩いです。
どの空気清浄機でも同じだと思いますが、吸排気の量が単純に増えるのでどうしても煩くなってしまうのでしょうが、吸排気の容量が大きいので必然的に音も大きくなっている感じですね。
とにかくスピード3 の排気の量は凄いです。
270E Slim は上面排気なのにもかかわらず、離れた場所にいても風を感じますw
あまり触れられていないのですが、実際に使ってみて便利だなと思ったのがリモコンです。
これ、磁石になっていて本体にくっつくんですよ。
本体じゃなくても金属ならくっつくんでしょうが、Blueairは筐体が金属なのでくっつきます。
これが、地味ですけど非常に使いやすい。
Blueair のスイッチ類は本体上部のカバーを開けないと操作できないのでリモコンを使う事が多いのですが、この手のリモコンって置き場所に困りませんか?
Blueair の場合スイッチカバーの中に収納できるようになっていて、それも便利なのですが、本体の側面にくっつけることが出来るので本当に便利。
勿論上部でも何処でもOKなのですが、猫が上に載って誤動作するのを防止したいので側面にくっつけられるのは本当に重宝します。
物凄く単純な機能なんですけど、意外と無いですよね。
秀逸!
そうそう、調べている時に気になったのが推奨のフロア面積の表記。
他社の同じ価格帯や本体サイズのモデルと比べて明らかに狭いです。
調べてみると、メーカーによって空気清浄機の適用床面積の算出方法が違うようですね。
ダイキンの場合には日本電機工業会規格(JEM1467)を元に算出しているらしく、MCK70N の場合には適用床面積は31畳となっています。
この場合の適用床面積というのは下記の様な意味らしいので、つまり 30分で 31畳のの広さを正常出来るという事らしいです。
規定の粉塵濃度の汚れを30分で清浄できるお部屋(※)の広さを表しています。
※天井の高さ2.4mで算出しています。
ちなみに、これとは別に清浄時間と言う基準もあり、これは「8畳相当のお部屋(天井の高さ2.4m)で規定の粉塵(ふんじん)濃度の汚れが基準値以下になるまでの時間を表しています。」という事らしく、MCK70N は9分となっています。
一方、Blueair の場合には推奨のフロア面積として「CADR値から規定に従い算出された、2011年4月AHAMによる推奨値。」を記載しているようで、270E Slim の場合には 20m²(12畳)となっています。
これだけだと良く分かりませんが、これとは別に「一時間あたりの清浄回数」という数値もあって、それを見ると「20m²(12畳)を約5回」となっています。
要は、12分で清浄出来る広さを適用床面積として表示しているという事みたいです。
基準としてどっちが良いとか悪いとかは分かりませんが、比較する時には出来るだけ同じ基準で見ないと分からないので、12分で清浄できる広さという事で見てみると、MCK70Nは 12畳が14分、10畳なら11分らしいので、11畳と言ったところでしょうか?
なので、適用床面積的には MCK70N と 270E Slim は同じ様なもんなんですね。
国内メーカーの適用畳数は半分くらいで見た方が良いと言う意見もあるようですから、大体そんなもんなのかもしれないですね。
まぁ、機能的には違いますが大きさも価格帯も似たような感じなので、納得がいきますね。
ちなみに、Blueair の情報を調べているとフィルターについても気になる情報が出てきますよね。
「Blueair は頻繁にフィルター交換が必要で、しかも高い。」みたいな。
確かに Blueair のフィルター交換の目安は 6ヶ月となっていて価格は 6000円です。
これを高いと捉えるか安いと捉えるのかは人によると思いますけど、年間1万2千円もかかるのか・・・っと言うのが普通の感覚なのかなと思います。
ただ、この 6ヶ月という数字は実稼働時間の話と言うことなので、24時間つけっぱなしだとしたら 6ヶ月毎に交換しないとダメですが、一日に12時間しか使わないなら交換のタイミングは 1年毎になるみたいです。
こう考えると、何となくそこまで高くはないかなと思うのですが... どうでしょうねw
ちなみに、このフィルターの交換目安というのも先ほど出てきた日本電機工業会のページにも書かれており、それによれば
4.フィルター寿命は、Q.3で記載のタバコ5本分の煙を使った測定結果から算出しており、フィルター性能が初期の50%以下になった時点をもって寿命としています。
従って例えば空気清浄機に1日タバコ20本分の煙を吸い込ませ続けた場合、フィルター寿命は計算上1/4になります。また喫煙者のいないご家庭の場合は、平均的なチリ・ホコリ及びニオイ成分の複合的な空気の汚れと仮定し、製品のカタログや取扱説明書に記載されている交換年数を寿命の目安としてください。
とか
フィルターの交換の目安は?
集塵能力としては、空気を清浄する時間が初期の2倍以上になるまで。
脱臭能力としては、においの除去率が半分になるまでを目安としています。
となっています。
国内メーカーなどのフィルター交換目安はこれを基準にしている可能性が高いので、さっきの適用畳数の話などと組み合わせて考えると何とも言えない感じになってしまいます・・・
MCK70Nは確か 10年間フィルター交換が必要ないと言う話ですが、そもそもブルーエアと同じ基準で考えれば適用畳数は12畳ほどで、さらに10年間という数字をそのまま信じて使うとすると、フィルター交換直前には実際には6畳程度しかきれいにできない状態になっていると言うことですよね...
煙草5本の空気の汚れがどの程度のレベルなのかは良く分かりませんが、キッチンと同じ空間とかで使ってたらこの基準って軽くオーバーしそうですよね・・・
フィルターに関して言えば、メンテナンスの手間なんかも関係してくるかなと思います。
ブルーエアはフィルター交換以外の日常的なメンテナンスは不要なようです。
プレフィルター的なものも金属のネット以外無いですし、これもフィルターに触らないようにするためのネットだと思うので、これ自体に付着した埃を取らないとダメとかそう言うことも無いようです。
つまり、本当にフィルター交換以外のメンテナンスが要らないと言うことなんですよね。
これは結構デカいと思いますよ。
私はダイキン以外の空気清浄機を使ったことが無かったので、これは衝撃的でした。
何故なら、ダイキンの空気清浄機のメンテナンスの煩雑さといったら結構なものなので...
プレフィルターの掃除を毎週するとか、月一で○○をするって、結構大変じゃないですかね?
まぁ、そう言うのが好きな人なら良いと思いますが、私はまめな方じゃないので無理です。
そう言うのが一切不要で、唯一のメンテナンスが最短で半年毎に行うフィルター交換のみってのはそれだけでも結構価値があるのかなと思ってしまいます。
パッと見そうでもないのですが、よく見るとフィルターの折り目に猫の毛が大量に吸い込まれています。
こんなのが普通に空中を浮遊していると考えると、それはムズムズするよな...っと思ってしまいます。
と言う感じで、空気清浄機としてかなり満足しています。
悪い部分を敢えて上げるとしたら、若干組み込みが雑。
このあたりは個体差があるのかも知れません。
ただ、組み込みが雑なのとそこについている足の位置が内側についているため、本体のバランスがあまりよくないです。
そのため、触ると簡単にグラグラ揺れます。
つまり、変な風にぶつかれば簡単に倒れるという事です。
実際、猫が倒した事が一度だけあります・・・
これはちょっと何とかしてほしいなぁっと思いました。
まぁ、諸々ひっくるめて、かなりお薦めな空気清浄機だと思います。
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