John Mclaughlin & The 4th Dimension@Blue Note Tokyo - 2014.3.23 2nd
ずいぶん前の話になってしまいましたが、3月23日にブルーノート東京にジョンマクラフリンを見に行ってきました。
見たのは初日のセカンドステージ。
指定席を取っておいたのですが、毎回開演ギリギリに到着すると事が多いので今回は余裕を持って開場と同じくらいの時間に会場へ。
パコデルシア亡き今、見れるうちに見ておかなくちゃいけないギタリストの筆頭なので、気合いを入れて見に行ってきました。
いつもは一杯目のドリンクが来るか来ないかでステージが始まってしまうところですが、今回は開演まで一時間くらいあったのでまずは本日のカクテルを頼んでまったりと待つことに...
今回のオリジナルカクテルは The 5th Dimension。
ジョン・マクラフリン&ザ・フォース・ディメンションの日本初ライヴを記念したスペシャルカクテルをご用意いたしました。4つのスピリッツをベースに日本発のエナジードリンク"ライジン"を加えた刺激的な味わいをお楽しみください。
甘めで美味しかったです。
そう言えば、帰りに合計6つものライジンを頂きましたw
そんな感じで、待ちつつ周囲を見てみると・・・
おじさん率がすごく高い(笑)
おじさんというかおじいさんというか(笑)
とにかく男ばかり(笑)
私はアリーナ指定席プレミアムで見てたのですが、自由席は勿論、アリーナ指定席も男ばかり。
しかも単独で来てる人が多い。
私が見に行くジャンル的に、毎回男性率は高めですがここまでは珍しい。
それくらいコアなファンが集まっている感じのライブでした。
そんなこんなで開演時間が迫ってきたのでいつも通りギネスを頼んでスタンバイ。
ステージ上のセットを見ると、左側からベース、ドラムセットが二つ、キーボードと言う感じ。
真ん中にマクラフリンが立つであろう空間がありますが、ギターアンプは見当たらず。
The 4th Dimension についての予習が足りず、ドラムセット2つ?って思いながら待って居ましたが、ライブが始まるとそんなこと吹っ飛びました。
何と言うか、凄い!とか、上手いとか、そういう表現しか出来ないのが申し訳ないくらい圧倒的なライブでしたよ。
うまい表現が浮かびませんが、神の周りに鬼が三人いるような感じ。
ベースは分かりやすく超絶な感じ。
フィンガリングが素晴らしく滑らかかつ超絶。
んで、スラップ始めると見えてる感覚の倍の音数が出ていて度肝を抜かれる感じ。
やはりベースソロは花形ですよね、文句なしに会場全体が盛り上がる。
ドラムはドラムでただ単に上手いわけではなくて独特のグルーブがある感じで、パーカッション的なノリがあるというか、個人的にかなり好きなタイプドラムでした。
っと思って見ていたら突然のボイスパーカッション!
しかも物凄い変拍子(笑)
いや、正直全くついていけなかったので、正確には変拍子なのかどうかもさだかじゃないですが(笑)
どうやらインドの方らしいので、例の独特な感じの奴ですね。
そして、そんなリズムにも難なく合わせて絶妙なタイミンクで愛の手を入れてくる他のメンバー....
まさに鬼。
かと思ったらおもむろにドラムに座るキーボード....
そして、突然ドラムをメッチャ叩きだした(笑)
こちらは正統な感じです。
が、普通に、っと言うか異常に上手い(笑)
んで、散々絡んだら小節跨がないくらいの速度でキーボードに戻ってテーマを弾き出す(笑)
まさに鬼。
そんな鬼たちに囲まれた肝心のマクラフリン。
まぁ、簡単に言うと凄すぎて良く分からないレベルでした(笑)
とんでもなく複雑なフレーズを信じられない速度で、驚くほど滑らかに弾いてく感じ。
なんでしょうね?
ある意味でひと続きでひとつの音に聴こえるくらい。
なのではっきり言って、
ヾ(>y<;)ノうわぁぁ
とかなる感じじゃ無いんですよね。
なんか良く分からないけど凄い!
みたいな感じ(笑)
いや、凄いのは分かるんです、分かるんですけど、分かりにくい。
っといよりも理解できないレベル。
まぁ、とにかく楽しそうでした。
表現が正しいか分かりませんがライブを見てるというよりもスタジオとかリハーサルを見ている感覚に近くて、それぞれが自由に、ガチンコでバトルしてる感じで、それが見てるこっちにも伝わってくるから本当に楽しい。
一応、 The 4th Dimension のアルバムは聞いて行ったのですが数曲しか分かりませんでした(笑)
まぁ、それもその筈、最近出した新譜の存在を全く知らなかったのですよ(笑)
半分以上新譜からやっている感じだったみたいですね。
そら分からんわな(笑)
それでも十分すぎるくらいに楽しめる、そんなライブでした。
本当に良いライブだったのですが一つ注文をつけるとしたらマクラフリンの音ですかね?
ステージのボードを見に行ったわけじゃないので何とも言えないのですが、何となくラインでやってるんじゃないかなぁっと言う印象。
音的にもアンプを通している感じの音ではなくて、いわゆるラインの音だったので、もしかすると本当にそのままPAに送ってる感じなのかなと。
なのでかなり独特な音でした。
良くも悪くもギターっぽくはないですね。
少し前のMIDIギターみたいな頃よりは良いのかも知れないのですが、はっきり言って物足りないかなと。
こっちはアンタを見に来てるんだから!っと。
アンサンブル的には有りなんでしょうけど。
あと、ラインだからかデジタルのワイヤレスシステムを使ってるからなのかは分からないのですが、若干、本当に僅かですがレイテンシーを感じました。
見えている物や、周りのメンバーの発音に比べてほんのわずかですが遅い感じ。
これ、もたっているとかってレベルじゃなくて本当にもっと細かいほんの一瞬の話なんです。
まぁ、なのでとにかくちゃんとアンプから音を出して、もっとレスポンスの早い機材を使ってるライブを見てみたいなと。
絶対にマクラフリンの凄さがスポイルされてると思うんですよね。
そういう意味ではアコギを弾いてるところが見れたら最高なんですが。
そんな事を差し引いても最高のライブでした。
ブルーノートで見たライブの中ではベストに近いんじゃないかな?って思うくらい!
そう言えば、この日の客席にはなんと渡辺香津美さんが!
こんな形で初生香津美!w
今度はギター弾いてるところを見てみたいです!
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