2010.5.12 - Al Di Meola@BLUE NOTE TOKYO

Blue Note Tokyoの看板 - Al Di Meola

Al Di Meola のライブを BLUE NOTE TOKYO に見に行ってきました。
初ディメオラです。

一言でいうなら「もっと見たい」ライブ
可能なら全公演見たい!
それくらい良いライブでした。

Al Di Meola を好きになってから日が浅いので、正直、全てのアルバムを聞いているわけではなく、本当に有名な曲くらいしか知らない。
しかも、昔の曲を今の編成でやっていると全然別物に聞こえたりするので、セットリストはさっぱり判りませんでしたが、前半は最近の曲のようでした。
最近出た新譜なのか、これから出す新譜なのかよく聞き取れませんでしたけど、そこから選んでやっているよう感じでしたね。

でも、そんなこと全然関係ないですね。
本当に、最高のライブでした。

Al Di Meola と言えば超絶技巧で有名なギタリストですけど、ライブ見て一番思ったのは、音が綺麗だということ。
前半はアコギ系の曲でしたが、本当に音が綺麗。
ナイロン弦のギターを使ってましたけど、素晴らしい音でしたね。

後半エレキに持ち替えてからも良い音でした。
とにかく、音が綺麗。

本気で Prism が欲しくなりましたよ(笑)

そして、やっぱり彼の凄さは右手(ピッキング)の正確さだなと、再確認。
光速パッセージの時もそうですけど、カッティングがハンパない。

これ、動画では何度も見たことがあって度肝を抜かれましたけど、実際に間近で見ると本当に凄い。
凄いと言うか、リアルに残像が見える。


↑1分35秒くらいからみたいなやつ

でも、やっぱり盛り上がるのは光速パッセージ。
何だろうあれ、世の中には「速弾き」って呼ばれるギタリストは溢れる程いると思いますけど、ディメオラは別格というか、別次元ですね。
フレーズ、リズム、フィンガリング、全てが難しい事をやっているんですが、それだけでなく驚異的なピッキングテクニックで全ての音を出していくんです。
確か、プリングハンマリングがあまり好きじゃなかったような気がしますけど、基本全部ピッキングしていきます。

だからなんでしょうか?
どんなに早く弾いていても、全部の音がしっかりと聞こえます。
これが所謂「速弾きギタリスト」と彼の間にある「壁」でしょうね。
速弾きギタリストでもフルピッキングで弾いていくタイプの人はいますけど、ディメオラのとは明らかに違うんですよね。

いや、本当にすごかった。


それにしてもライブの途中、何度もケヴィンのギターのチューニングを指摘していたけど、ずれてたんですかね?
俺には全然分かりませんでしたけど、ライブ中なのにあの指摘は凄い。
完全に流れを自分で折ってしまうというね。
まぁ、ディメオラだから許される事なんでしょうけど。

あと、ライブ中にアレンジしている感がかなりありました。
おそらく打ち合わせと違うのか、ディメオラが思いついてしまったのか、ディメオラとアコーディオンのファウストが2人でジャムり出して、バンドのメンバーが音を出そうとすると制止されるという、何ともスリリングな展開を目の当たりにできて嬉しかったです。(笑)

こういう風に書くと「え?それって微妙なんじゃないの?」って思うかもしれませんけど、否。全然OKです。
むしろ、このジャムが最高でした。
もっと2人でやってくれ!って思うくらい凄く良かった。


とまぁ、最高のライブだったんですが、一つ残念なことがあるとすれば「地中海の舞踏」をやらなかったことですね。
この曲を聴きにいた部分も結構あったので、これは残念でした。

初日は演ってたみたいなので、さらに残念。
やはり、ライブを見るなら初日か最終日ですね。


Al Di Meolaから貰ったサイン公演後にはサイン会があり、CD や DVD を買えばとサインが貰えると言う事だったので、DVD(→のやつね)を買ってサインをもらいました。

もれなく握手もしてもらい大感動。

何を言っていいのか分からず
「Great show!」
っと言った私に、
「Thank you, see you again!」
と声をかけてくれて、そばにいた嫁にまで、わざわざ立ち上がって握手してくれました。

いやー、嬉しかった。
近くで見ると、意外に小さかったです。

毎回思うんですけど、BLUE NOTE TOKYO で見るライブは格別です。
出演者のレベルが高いことは勿論なんですけど、音響とかサービス含めて素晴らしいと思います。
ライブとしてとらえると値段は確かに高いけど、PAや箱の問題で残念な内容になってしまうとやり切れません。
そういう意味では、Blue Note Tokyo は今まで外れがないので、信頼してます。

しいて言えば、フォークとかのカチャカチャした音が聞こえるのは正直何とかして欲しいんだけど、食べたり飲んだりしながらライブを見るのも楽しいので、それはそれでアリかなぁっと。
ライブが始まると殆ど気にならなくなるしね。

Blue Note Tokyoで座ったテーブルに埋め込まれたCandy Dulferのプレート今回は、初めて指定席をとってみました。
2人だったのでボックスではなくアリーナ指定席でしたけど、非常に快適でした。

指定席のテーブルにはアーティストの名前が掘ってあるプレートの様なものが埋め込まれていました。
ちなみに、私たちが座った席は Candy Dulfer。