John Scofield "Uberjam"@Blue Note Tokyo - 2013.10.20 1st

2013-10-20 John Scofield@Blue Note Tokyo

少し前の話になってしまいますが John Scofield を Blue Note Tokyo で見てきました

何気に Blue Note Tokyo で完全なバンドスタイルのライブを見るのは初めてだったかも知れません。

毎回ハズレなしの箱なので特に心配はして無かったのですが、あの規模の箱でどこまでいい音が出せるのか純粋に興味がありました。

まぁ、結論を書くと今回も素晴らしい音響で満足のいくライブが見れたのですが、やはり腕なんですかね?
すごいと思います。

今回は 4人編成のバンドでしたけど、ギター2本、ベース、ドラムに加えて同期も有って、曲によっては歌もあったりして、音数的にはかなり多かったと思うのですが一つ一つの音がしっかり聴こえているのに別に音が小さい感じもしないと言う絶妙のバランスでした。

っと、なんか音響の感想から書いてしまいましたけど、ライブ自体素晴らしかったです。

あっと言う間に終わってしまったっと言う感じ。

2013-10-20 John Scofield@Blue Note Tokyo

余り紹介したことが無いのですが、John Scofield はジャズ系のギタリストの中で最も好きなギタリストかも知れません。

で、初めてジョンスコを「良い」っと意識したアルバムが Uberjam だったので、今回のライブはそう言う意味でも楽しみにしてました。

今でも Uberjam は大好きなアルバムです。
一曲目の Acidhead のドアタマのギターの音でぶっ飛びますw

何じゃコリャ!?って。
独特のギターを弾く人ですよね、グニャグニャしてると言うかタイム感が独特。

ディメオラとかも好きですけど、何と言うか、アプローチなどが凄く参考になるんですよね。

この人はジャズではないですよね。たぶん。
ライブを見ていてすごく感じました。

いや、ジャズギタリストなんですけれども、アプローチがロックだなと思いました。

2013-10-20 John Scofield@Blue Note Tokyo

ではセットリスト。

  1. SNAKE DANCE
  2. CRACKED ICE
  3. BOOGIE STUPID
  4. JUNGLE FICTION
  5. AL GREEN SONG
  6. I BRAKE 4 MONSTER BOOTY
  7. DUB DUB
  8. I DON'T NEED NO DOCTOR

(初日だとセットリストがオフィシャルで公開されてていいですねw)

基本的には Uberjam Deux の曲を中心に Überjam の曲も含みながらという感じ。

最後の I DON'T NEED NO DOCTOR は Ray Charles のカバー。
ドラムの Louis Cato が歌ってましたが、メチャうまくて笑いましたw


ジョンスコ、当たり前ですけど凄かったです。

ただ、どちらかと言うと一歩引いて臨んでる感じがしましたね。

全編通して、Avi Bortnick をフィーチャーしているというか、そんな感じを受けました。
ギターパートも完全に役割を分けて演奏していましたね。

アヴィはシーケンシャルなフレーズとかカッティング、あとシーケンスをいじってる感じで、ジョンスコはそれに合わせてグニャグニャ弾いてく感じ。

スタンダードなコードワークとかもアヴィがやってた様に思います。

んな事よりも、Ableton Live を使ってあんな事が出来るんだなぁって感じですよ。
あのルーパーの使い方は凄い。

ルーパー使ったりシーケンスと同期したり、って、まぁ、使い古された手法ですし、今はアマチュア含めてだれでも取り込んでるアプローチですけど、あのレベルでやられちゃうと「うわぁ~」って感じ。


ただ、ジョンスコに限って言えば、もうすこし鬼気迫る状況で演奏しているのを見てみたいなぁっと。個人的には思いました。

ベースの Andy Hess を含めて全員素晴らしいミュージシャンでしたが、やはりジョンスコは頭2、3個抜け出てる感じなんですよね。

なので、先にも書いたように、一歩引いて全体を見ながら演奏している感じ。
ルイスに指示を出しながらやってる感じとか、それぞれの良さを引き出しつつ、最後は美味しいところを持っていく的な感じは、それはそれで面白いんですけど、もう全員がジョンスコレベルだったらどんな感じになるのかなぁっと。

なので、終盤に一人でルーパー使いながらインプロしだした時とか、一瞬「本気」が見れて良かったです。

完全にループがずれておかしな感じになっていたんですけど、それをガン無視して弾き続けるジョンスコ、凄かったです。
メンバーも苦笑してましたけど、凄みがある。

演奏に入っていく感じね。

あ~、これが Max かなぁっと。
こうなると、もう誰もついてけない雰囲気は有りましたね。

なので、そう言う部分をもっと見てみたかったとは思いました。


が、とにかく、全体を通してすごく良いライブでした。
雰囲気も良かったし、音もよかったし、演奏もよかった。

もう一度見たいなぁって思えるライブでした。

そう言えば、シールドは VOVOX の link 使ってた様に見えたけどどう何でしょうね?

それにしても AS-200 良い音でした。

俺も、セミアコ欲しいなぁw