Blue Steel REG はオクターブピッチが合わない??

私は、Dean Markley の Blue Steel と言う弦を高校生の頃から使っています。

使い始めたきっかけは、Steve Vai が使っていると聞いたからなんですが、Vai は現在は使ってないみたいですね。

ゲージは、LT(09-42)か CL(09-46)を使っていましたが、 Gibson Non-Reverse Firebird を手にいれてからは、Firebird には REG(10-46)を張るようにしていました。
ところが、最近 1U のチューナーを使うようになって気が付いたんですが、どうしても 5弦のオクターブピッチが合わないんですよ。

Firebird のブリッジ
↑ こんな感じです。
これ以上ネック側には移動できない・・・

12フレットの実音がハーモニクスに比べて低くなってしまい、コマを最大限ネック寄りに動かしても合いません。
しばらくは、弦自体が古くなっておかしくなってるのかな??位に思ってましたが、弦の張替のタイミングで本気で調整してみたのですが、全く合いません・・・

色々考えたのですが、この Firebird は 10-46 が純正の弦として公式に書かれているので、不良品でもなければ、このゲージの弦を使っているのにオクターブピッチが合わないなんて事は無いはずです。

と言う訳で、試しに純正の弦、Gibson Brite Wires に張り替えてみました。

すると、拍子抜けするくらい簡単にオクターブピッチが合いました。
(当たり前ですけど、安心しました・・・)

Firebird のブリッジ(Vintage Reissue を張った)
↑ Vintage Reissue に張り替えた後の写真
結構余裕がある感じです。
分かりますかねぇ?

ただ、軽く弾いてハッキリと分かるくらいテンションが変わりました。
Blue Steel と比べると Brite Wires は明らかにテンションが弱い。

うーん、どういう事ですかねぇ??
問題自体は解決したんですが、なんとなく釈然としないので Seymour Duncan のストラトでも試してみました。


このストラトには今までは Blue Steel の LT を張っていましたのですが、REG に張り替えたところ、こちらも 5弦だけオクターブピッチが合いません・・・
Firebird と同じく、コマを最大限ネック寄りにしても実音の方が低い状態です・・・

と言う事で、こちらも Brite Wires に張り替えてみたところ、あっけなくオクターブピッチが合いました。


弦のゲージを変えると、弦高やらオクターブピッチがズレルってのは納得が行くんですが、同じゲージでもメーカーを変えただけでここまで変わるってのは意外でした。

ダンカンのストラトに関しては分からないのですが、Firebird の場合は 10-46 で作られているのに、オクターブピッチが合わ無いってのはちょっと痛いですね。

この傾向は、Dean Markley の Blue Steel 以外の弦も同じ傾向なんでしょうか?
謎ですが、さすがにまずいですよねぇ??
LT や CL を使っている時にはここまでしっかりと合わせた事が無かったので、気にしていなかったのですが、LT はともかく CL と REG だと 5弦の太さは同じなので、実は合っていなかったって可能性は大きいですね・・・


ただ、肝心の音なんですが、個人的には Brite Wires より Blue Steel が好きです。
Brite Wires も悪くないですが、若干ボトムが弱いと言うか、カラッとした音すぎる気がします。
Blue Steel の粘っこい音に慣れているせいか、チョット物足りない感じがしました。

サステインも Blue Steel の方がある気がします、が Brite Wires も悪くは無いですが。

と言う感じで、納得がいかない音と言う訳ではないのですが、良い機会なので、今度は Vintage Reissue に張り替えてみました。

これは、本当に名前の通りです、昔のロックギターっぽい音がします。
Blue Steel とは別の意味で、ボトムが効いている音ですね。
芯のある音と言うか、結構歪ませたとしても生音が残っている感じで、個人的には好きな音です。
クランチサウンドとかは Blue Steel よりも良いと思います。
これはこれでアリかなぁ...と思いますが、ハイゲインで伸びのある音(所謂モダンハイゲイン系)を出そうと思っても、なんとなく芯が残っている感じが微妙です。
と言う感じで、オールラウンドで使うには、やや難アリっと言った感じでしょうか?

なんとなく、今の気分的には、しばらく Vintage Reissue で行こうかなぁ...と思っていますが、Brite Wires に戻すかもしれないです。

ちなみに、ダンカンストラト&Brite Wires は結構はまってます。
良い具合に枯れた感じで、乾いたトーンになりました。
伸びやかな感じでは無いので、リードとかには使えなそうですが、カッティングとかにはかなり良い感じです。
ストラトに Gibson の弦って、なんか変な組み合わせな気がしますが、これはこれでありかもしれないですね。
そして、やはり 09-42 と比べて 10-46 にした事でテンションが強くなって良い感じです。


最後に、どうでもいい事ですが Dean Markley の代理店である共和商会の Blue Steel の紹介ページには以下の様に記述されています。

製造段階において一度-320℃まで冷却した後、通常温度まで自然に戻すことにより、分子配列の歪を取り除き、物質をより完全な結晶体に近づけます。

おかしいですよね、-320℃ って。
絶対零度を下回ってますよ、思いっきり...

おそらく本家のページに書かれている -320 っていう数値をそのまま使ってしまったってオチかもしれないですけど、原文はおそらく華氏で書かれているので、日本での表記的は -320°F とするか、摂氏に変換して -195.6℃ とかにするのが正解でしょう。

どう考えても、-320℃ はおかしいって。
絶対零度って普通知ってるよね??
俺が、聖闘士星矢世代だからかな??

以上!

結局 Dean Markley製の弦に問題がある事が判明・・・