ギターリペア & Dean Markley弦とオクターブピッチ

昨日、原宿の松下工房というリペアショップにギターを修理に出してきました。
出してきたギターは Seymour Duncan ストラトです。

Seymour Duncan DS-100

このストラト(正確にはストラト型?)Gibson Non-Reverse Firebird を使い出すまでのメインギターで、旧)Love Freedom ~ キレイ時代は、このギターでレコーディングからライブまでこなしていました。
Born Blanchir も初期はこのギターを使っていたのですが、だんだん調子が悪くなり、リペアに出さないとなぁ・・・と思っていたのですが、なかなか機会が無くて出していませんでした。

1弦をチョーキングすると音が途中でかすれると言う感じの不具合なのですが、弦高やネックの反りは問題ないと思うので、フレットの削り合わせや、最悪フレットの交換で何とかなると思っていたのですが、費用が問題でした。

Seymour Duncan のギターは、
新品は見かけませんが、
中古でたまにあるみたいです。


Seymour Duncan(楽天)

もともと、このストラトは後輩から譲ってもらったギターで、その後輩も中古で手に入れたらしく、私が手に入れた時点で既に相当ガタがきている感じでした。
そんな感じなので、出所とかスペックが良く分からないギターなんですが、ネットで調べる限り Seymour Duncan の DS-100 と言うモデルのようです。
廉価モデルらしく、定価が 10万円 位らしいので、実売価格は 8万円くらいだったんでしょうか?

まぁ、悪いギターでは無いのですが、特別に良いギターでも無い訳です。
しかも、新品で手に入れた訳でも無いため、思い入れもそこまで強くなく、「直してまで使う価値があるのか??」と正直思いましたが、私が持っている中では唯一のストラトタイプのギターで、所謂シングルピックアップのソリッドなサウンドを奏でる事が出来る唯一のギターな訳です。
Firebird もシングルですが、P-90 はやはり独特のトーンで、ストラトの変わりは出来ないんですよねぇ。

と言う事で、私の中ではフレットの打ち替えは必要無いけど、削り合わせたり、調整で何とかなるならお願いしようかなぁ...と言うくらいのノリで、見積もりに行ってきました。
予算は最高でも 3万位、それ以上掛るようなら新しいギターを買おうかなぁ...と思っていました。
(買えないけど・・・)

リペアショップに松下工房を選んだ理由は、単純に有名だったからです。
ギターをリペアに出す事自体が初めてなので、メジャーな所から試してみようかなぁ・・・と言うくらいです。


と言う感じで、見積もりに行ってきた訳ですが、診察結果はだいだい以下のような感じでした。

  • フレットが抉れているため、チョーキング時に隣の弦の窪みに弦が入りビリつきが発生している。
  • フレットを削る事で症状は解消するが、フレットがかなり抉れているため、結果的にフレットがかなり低くなる。
    (フレットの削り合わせで対応できるギリギリの状態。)
  • Seymour Duncan のギターは、フレットが接着されていないので接着する必要がある。
フレットの窪み
分かりにくいかもしれないですが、
2弦や 3弦直下のフレットが
抉れて窪んでいます。

フレットの削り合わせで問題が解決しそうなのは嬉しいのですが、フレットがかなり低くなるのは痛いです。
もともと低めのフレットなので、かなり弾きにくくなる可能性があるらしいですが、ハッキリ言って賭けですね。
今のままでは使い物にならないので、旨く行ったら儲けものっと言ったところでしょうか?

あと、フレットが接着されていないってのは盲点と言うか、「へぇー」と言う感じでした。
これが原因で、鳴りがイマイチなんだそうですが、確かに、高音弦の鳴りがいまいちで、ピッキングのニュアンスが出にくい傾向にあったのですが、これで解消されれば儲けもんです。

一応、フレット削り合わせと接着、メンテナンスと弦代などを含めて、見積もりは 2万5000円くらいでした。
まぁ、ギリギリ予算内だったのでお願いする事にしました。
金曜日には出来るらしいので、楽しみというか不安と言うか、待ち遠しいです。


見積もりとかをしながら、「張り替える弦は何が良いですか?」みたいな話になりました。
先日の様な事があって今はお気に入りの弦が無い状態だったので、「お勧めの弦はありますか??」的な質問をしたところ、テンション強めが好きなら SIT とか ghs がお勧めと言われたので、今回は SIT でお願いしましたが、その中で Dean Markley の話になりました。

なんと、「昔は Dean Markley の弦を勧めていたが、最近ピッチがイマイチなので勧めていない。」との事。
しかも、「特に 5弦のオクターブピッチが合わない。」と。
全く、私と同じ症状じゃないですか!!

運命的と言って良いくらいナイスタイミング!!
完全に謎が解けました!!
やはり、弦の問題だったと言う訳ですねぇ...
スッキリしました!!

うーん、でも惜しいですね、Blue Steel は良い弦だっただけに惜しいです。
しばらく弦探しの旅は続きそうです・・・


松下工房は噂通り、フレンドリーな対応で、個人的には好感が持てました。
正直、工房っていうくらいだから閉鎖的な感じなのかなぁ...と思っていたり、安いギターなんで、適当な対応をされるんでは無いかとビクついていたんですが、今回持っていったギターだけでなく色々と相談に乗ってくれました。

修理の結果はこんな感じになりました。。。