緊急提言! デジタル教育は日本を滅ぼす - 田原総一朗
純粋に感想を書くとすれば、「あらかじめ決められた結論に向かって書かれた本」と言う感じです。
「緊急提言! デジタル教育は日本を滅ぼす」というタイトルが物語っているように、教科書をデジタル化する事によってもたらされる弊害を上げる事で、教科書のデジタル化に警鐘を鳴らすというのが本書の目的だと思いますが、肝心のデジタル教育についての考察や議論が余りにも少ない。
と言うのも、デジタル教科書について書かれているのは、最初と最後だけだからです。
そして、内容的にも結構強引と言うか、こじ付けとまでは言いませんが、何となく短絡的と言うか論理が飛躍しているような印象を受けてしまいました。
なので、冒頭に書いたように「デジタル教科書=悪」というあらかじめ決められた結論を前提にして書いているように感じたんだと思います。