Taylor 314ce への道

前回の Taylor 314ce の続きです。

前回は、Taylor 314ce の特徴とかを中心に書きましたけど、今回はどのような経緯で Taylor 314ce にたどり着いたのかを書いていきたいと思います。

前回も書きましたけど、これが初のアコギだったわけで、何でアコギを買おうと思ったのかってところからなんですが、色々な要素が重なったからと言う感じで「これが理由です!」って言えるようなものは無いんです。

ただ、たぶん初めのきっかけは、昨年 5月に見た高田漣さんのライブ
アコギを使っていた記憶は無いんだけど、デジタル機器を使っているのにオーガニックと言うか、アナログ的な音でアコースティックな雰囲気を醸し出していた気がします。

その後、「特奏最前線⇒」町田謙介さんを見て、アコギってこんなに良い音でグルービーなんだなぁ...と、感心し。。。

極め付けが FUJI ROCKJeff Lang
見た瞬間に、俺もアコギを弾いてみたい!っと。(中学生か!って感じだけどね。)


もっと現実的と言うか実務的な部分では、この時期 Born Blanchir のライブをトヨと 2人でやらなくてはならない状況が出てきて、2人でのライブの見せ方とか方向性とかを色々考えていました。
で、その中で2人でやるなら弾き語りじゃないかっていう安易な考えが出てきたりしたんですが、そもそもアコギ持って無いじゃんって(笑)
で、探してみようかと言う感じです。

後は、ここ10年、打ち込みありきのバンドをやって来たので、自分の中でアナログ的な物を求める気持ちが非常に強くなっていたと言うのもあります。
その究極の形がアンプラグド、でアコースティックなのかなって感じですね。
まぁ、色々ですね(笑)

そんな感じでアコギを探し出したのですが、如何せん全く知識がありません。

が、予算は10万円から15万円にしました。
根拠は無いのですが、一応エレキギターを15年近く弾いてきているので、あまり安すぎる物を買ってもすぐに使わなくなるかなぁ...と言う感じで、下限は10万円くらい。
上限に関しては、決めないと高いギターにどんどん手を出して、結局訳が分からなくなり買えなくなるって言う悪循環を、エレキで経験しているので15万円にしました。


で、最初に目を付けたのは Cole ClarkFatLady と言うギター。
特奏最前線⇒で町田さんが使っていたギターです。

で、FL2AC を試奏してみたのですが、正直あんまりピンと来ませんでした。
それよりも、弾き比べた Morris S-91Ⅱ と島村楽器オリジナルのHistory(確か NT-303)の方が好印象でしたね。

確かに、メーカーが自ら「世界一のピックアップ」と言うように、コールクラークのラインの音質は良いと思いますが、生音は微妙です。
そう考えると、なんとなくラインも嘘臭い音に感じてしまうから不思議ですね。
どちらにしても、好みの音では無かった事は確かです。

今思えば、この時点で音の好みがはっきりして居るのが面白いですね。
つまり、Dよりは000、サイド・バックはローズウッドよりはマホガニーなんです。
そして、トップもスプルースよりシダー。
もちろん、この時点では気が付いてませんでしたが・・・

その後、グレード違いの FL1AC を試奏してみたのですが、やはりイマイチ。

それより、弾き比べた Taylor 214ce が好印象でした。
114ce も弾いたのですが、214ce と比べると音の輪郭がぼやけた印象で、どちらかと言えば 214ce の方が好みでした。
なので、サペリの印象が悪くなってしまい、314ce に目が行くのが遅くなってしまったのかもしれません。


そんなこんなで、あまり印象の良くないコールクラークなんですけど、モニターミュージシャンを募集していると言う話を知り、応募してみました。
モニター価格で手に入るのであれば悪くないかな?っと言うのもありますが、店頭では試せなかった Angel というモデルが気になっていたからです。

で、ありがたい事にモニターミュージシャンに選んで頂いたのですが、条件を検討した結果、残念ながら遠慮することにしました。

コールクラークの購入を検討している人は、モニターミュージシャンに申し込んでみるのも一つの手だと思います。
あと、ネットでギターを買う事に抵抗が無ければ、オフィシャルオンラインストアは、相当安いと思いますよ。


Taylor 214ce に好印象を持ってはいたものの、やはりまだ決め手と言うか「これだ!」っと言う手ごたえを感じるまでには至らなかったので、それ以降も機会を見つけては色々と試奏して回っていたのですが、そんな中出会ったのが、Martin 000-16GT

実は、このギターに出会うまで Martin に、あまり良いイメージを持ってませんでした。
D-28 とかを弾いた事もあったのですが、ピンと来なかった気がします。
乱暴な表現ですが、エレキで言う FenderGibson 的な感じで、ある程度ブランド的な良さなのかな?っと思っていました。(Fender も Gibson も大好きですよ!!誤解しないでね!)

が、000-16GT を弾いて完全に考えが変わりました。

ビックリするくらい、求めていた音そのまま。

単純に、ドレッドノートがあまり好きでは無かっただけで、マーティンがどうのって話じゃ無かったって事ですね。

他にも D-16GT や Gibson数本、Larrivee OM-03MHEASTMAN等と弾き比べてみましたが、やはり000-16GTが一番しっくり来ました。


その後、オールマホの 000-15 と 000-16GT を弾き比べて見たのですが、音の好みだけなら 000-15 の方が好みでした。
見た目も今っぽいし。(笑)

ただ、店員さんに「一本目に買うにはオールマホは狙いすぎかもよ」っと言われ、「確かに」っと納得。
単音なら甘くて良い音なんですが、甘すぎてストロークには向かない感じなんですよね。

っと言う感じで、000-16GT 狙いで固めました。
ピックアップは付いていないので、必要なら後付けするしかないのですが、M1 Active とかを付けたとしても、まぁ予算内かな?っと言う価格です。


ここまでが昨年10月位の話ですが、その後アコギ探しは中断と言うか、忙しかった事もあって積極的には探していませんでした。
安くなっているのを見つけたら買おうかな?って位の感じです。

で、昨年末 ロックイン吉祥寺店で Taylor 214ce がかなり安くなっているのを発見。
良く考えたら、214ce と 000-16GT の弾き比べをしたことが無かったので、試奏して良ければ買ってしまおう位の勢いで行ってみました。

000-16GT は無かったので、OOOM と弾き比べましたが、OOOM の方が好きな音。
214ce は少し固い音に感じました。

ラインも悪くは無いのですが、誤解を恐れず言うなら「作れそうな音」と言う感じ
綺麗な音ですが、アコギそのものの音と言うよりは所謂エレアコっぽい感じで、これならサイレントギターでも何とかなりそうに感じました。

それにしても、この時初めて弾いたのですが Martin OOOM は良い音でした。
単板にこだわらなければ、安いのでかなりお勧めです。

この時、214ce の隣に 314ce が置いてあり、話の流れで 314ce の事を色々と教えてもらいました。
314ce はサイドバックがサペリなので、214ce で感じていた「音の硬さ」も解決しそうです。

まぁ、以前から 300番台以降のモデルはピックアップからして違うので、別物何だろうなっとは思っていたのですが、値段が値段なので、まったく候補には入れていませんでしたが、この時 314ce もかなり安くなっていたこともあって、ちょっと考えました。
それでも全然予算オーバーだったのですが...

ところが、ネットで年始のセール情報を見ていたらイケベ楽器の新春セールで 000-16GT と 314ce が特売になると言う情報を発見。

000-16GT も相当安くなっていましたが、314ce も激安で完全に予算内になっていました!
っと言う事で、314ce が候補に急浮上してきた感じですね。


で、帰省した新潟の楽器屋で、たまたま両方が置いてあるのを発見したので弾き比べてみました。

結果、やはり生音は 000-16GT の方が良い印象
314ce も悪くは無かったのですが、生音で比べると 000-16GT の方が豊かと言うか温かみがあるように感じました。

ただラインの音も含めると 314ce も魅力的。
やはりライブなどを考えると、プリアンプ内蔵のエレアコの方が取り回しは楽ですからね。

ついでに 514ce も試奏したのですが、これは良かったです。
凄く良かった。

生音も素晴らしいし、ラインも素晴らしい。
まぁ、完全に予算オーバーですけどね。


という感じで、セールには「000-16GT 狙いで、無ければ 314ce。」みたいなノリで参戦する事にしました。
舐めてますね。

徹夜組も出ると言うこのセール、11時開始で10時に整理券を配布するって話でしたが、私が着いたのは11時30分くらいでした。(笑)

目玉商品は売り切れ(>_<)
はい。

当たり前です。

が・・・

なんと、Taylor コーナーに 314ce を発見。
しかも、セール情報に載っていた 314ce に比べると高いけど、普通に格安。
(それくらいセール価格は鬼安でした。)

店員さんに聞いてい見ると、「特価にになってたのは中古で、こちらは一応新品。」との事。
チョイ傷、アウトレット扱いでメーカー保証は付かないって話だったけど、ギリギリ予算内。

で、試奏してみたら。。。

めちゃくちゃ良い音!!

しかも、生音がとても良い!!

ラインの音も良いんだけど、生音がとてもよい。
そして、弾きやすい。

っと言う感じで、気が付いたら買っていました。(笑)

買ったギターの詳細は、前回を参照して欲しいのですが、やっぱり個体差なんでしょうか?
弾いた瞬間にガツンとくるものがありましたね。


っと言う感じで、約半年間かけてアコギを買ったんですが、非常に満足のいく買い物が出来て良かったです。

それにしても、かなりの本数のギターを試奏しました。
メーカーだけ挙げても、結構な数です。

(他にもあったかもしれませんが忘れました。。。)

で、これだけ試奏して思ったのは、物によって全然音が違うなぁ。。。と言う事。
当然なんでしょうけど、メーカーが違うと同じような形でも全然違う音がするし、同じメーカーでも形が違うと全然違う、さらに材の違いもダイレクトに出ますね。
さらに、同じメーカーの同じモデルでも全然違う音がする事があるのでめんどくさい。

エレキの場合も、個体差は確かにありますけど、アンプとかエフェクターとか、実際の音になるまでに別な要素が多々あるので、ギター本体の問題(個性?)をある程度修正出来るんですが、アコギの場合は出音が全てですからね。

「アコギ選びは、とにかく試奏することが大事」って言われたんですが、その通りですね。

その中でも、Taylor と Martin は品質が安定していたように感じました。
特に、Martin は外れが殆どなかったと思います。

これは凄いと思います。
伝統と言うやつでしょうか?