Sadowsky NYCはやっぱり良かった

最近ギターネタばかりですが、そういう季節が来たという事で勘弁してください。

と言う事で、今回は Sadowsky NYC と J.W.Black を弾いてきました。

どちらも今まで散々弾いてきたギターとは少し違う、ストラト系と言うか Fender系のギターです。
何でか?

まぁ、理由なんて幾らでも有るんですが、実はストラトも探しているんですよ(笑)
っと言う話です。

はぁ?

って感じかもしれませんが、そもそもこの「理想のギター」への旅のきっかけはストラトキャスターだったんです。
この話ってブログに書いてないんですね、良い機会なのでその話も書こうと思ったんですが長くなるので、今度書きます。(書きました→ギター探しの旅に出る事にしたきっかけ

まぁ、私も一応ギタリストなので、ストラトには興味は有るんです、というか良いのを一本は持っておきたい。
ただ、何というか使い道が自分の中で整理できていなかったというか、使いこなす自信が無かったんですよね。
だから、積極的には探してこなかったというか、「まだ良いかなぁ」っと思っていたんです。

でも、最近色々と(ギター本体以外の)機材を見直す中で、ストラトの良さと言うか、使い道が自分の中で整理出来て来たこともあって、やっぱり欲しいなぁっと(笑)
まぁ、ストラトに関してはすぐにどうこうという感じじゃなくて、時間をかけて良い物を探そうという感じなのですが、その第一弾として元マスタビルダーの J.W.Black のギターを弾いてみたいと思ったという感じです。

Sadowsky NYC はついでと言っては何ですが、「J.W.Black は Fender に入る前に Sadowsky の工房にいたんだよ。」的な話から、「やっぱり Sadowsky は良いですよ」的な話になり、じゃぁ、と言う事で 2本まとめて弾いたという感じ。


まずは、J.W.Black から。

JWB-S というストラトっぽいモデルを弾きました。
スペック的には、1ピースのアッシュボディにメイプルネック、ローズ指板と言う感じ。

音の傾向としては、「Fender のストラトを優等生にした」というコンポーネント系にありがちな感じでも、「ヴィンテージを狙いました」と言う枯れ枯れな感じでも無くて、何とも言えない不思議な感覚のギターでした。

いわゆるストラト系のギターの音で、しっかりと歪ませたりすればモダンな方向性の音も出す事が出来ます。
が、コンポーネントストラト系の堅い音では無くて、中域がしっかりと出ているというか、丁度良い緩さが有るというか、絶妙のバランスで硬くてつまらない感じは無い。
さらに、しっかりとヴィンテージっぽい枯れた感じも含ませていると言う感じでしょうか。

まぁ、とにかく弾きやすいギターでしたね。
素の状態でしっかりと鳴っていて、しかもそのままの方向性でアンプを通して音が出る感じ。

良いギターです。
使えるギターだと思いました。

ストラトってビンテージを狙いすぎたモデルだと、ギター単体の音としては凄く良いんだけれども、使えるジャンルや曲が限定されてしまうし、反対にモダン過ぎるとストラトを使う意味がないというか、「あぁ、ストラトらしい」って音は出ない。(もちろん、見た目がストラトってのは凄くでかいんですけどね。)
でも J.W.Black のストラトは丁度良いバランスと言うか、どちらにも行きすぎていないし、かといって中途半端でも無いと言う絶妙なギターでした。

クリーントーンでも程良く枯れた感じを残しつつも温かみのあるファットな音を出してくれるし、いわゆるストラトって感じの鈴なりと言うんですかね、ビリビリした感じの音も出す事が出来ます。

で、歪ませていけば、リードを取るのに十分なくらいのホットかつファットな音も出せるし、何よりも使えるなぁっと感じたのは、アンプを歪ませた状態からギターのボリュームを絞っていくと、歪成分だけをカットしていく事が出来ます。

確認しなかったのですが、ハイパスが入ってるのかもしれませね。
でも、凄く良い感じで効くハイパスです、綺麗に歪成分だけを落としていけるという感じでした。

ただ、ストラトか?っと言われると何とも言えない部分はあると思います。
私は、ぎりぎりストラトだと思いますけど・・・

この辺りがストラト「モデル」の難しいところです。


で、Sadowsky NYC。

Sadowsky NYC って今まで弾いたことあったけなーっと言う感じで、チョット記憶があいまいだったんですが、弾いたことありましたね。

ブログって便利です(笑)
一年前なのに完全に忘れているというね。

その時の印象はあんまり良くなかったみたいですね。
確かに、そんなに良くなかったような気がします。

今回は Standard S-Style のギターを弾いてきました。
キルトメイプルトップのアルダーボディー、ボディーのシェイプはディンキーシェイプって奴ですね。
で、メイプルネック、ブラジリアンローズウッド指板と言う、まぁハイエンドモデルですね(笑)
PUレイアウトは SSH でした。

で、どうだったのか?っと言うと。。。

めちゃくちゃ良いです、このギター。

確かに、まとまり過ぎてる印象は有りますが、それ以上に使いやすい。
と言うか、ここまで弾きやすいと感じるギターってなかなか無いなぁってくらい弾いてて楽しかった。

Sadowsky って言うとプリアンプで音を作っていくイメージが有るけど、完全にパッシブな状態でも素晴らしく良い音

この状態がいわゆるストラト狙いの音なのかなぁっと。
もちろん、完全にモダンな音なんだけど、これはこれで良いんじゃないかと思える良い音です。

このレスポンスの良さは凄いですね。
トレモロ搭載のギターで、ここまでレスポンスが良いギターってなかなかな無いんじゃないかと思います。

だからこそ、弾き手の腕が出音に直結するギターだと思うんですが、そこがまた良い。
分からないけど、こういうギターで練習すると上手くなるんじゃないかと(笑)


このままでもクリーン、クランチ、ディストーション、どの段階でも素晴らしいトーンなんですが、プリアンプをONにすると、全く別物のギターになるから驚きですね。

例えば、パッシブの状態のクリーントーンはストラトっぽい感じの音なので、ロックとかでは使えるんだけど、ジャズ系の丸みのある音を出そうと思うと難しいんですが、そんな時にプリアンプをONにすると、まさにジャズっぽいギターの音になるという感じと言えば良いんでしょうか?
とにかく、ギターを持ち替えた感じの変化です。
これは凄い。

歪んだ状態でも同じことが言えて、ネックPUでリードを弾いたりした場合、パッシブの状態だといわゆるストラトのネックPUの音で、歪んでいるんだけども芯が残っていて、ザラッとした独特の金属的な響きのある音。
で、プリアンプをオンにすると一気にハムっぽいというか、ぐっとモダンな音になって、粘りのあるトーンになります。

何でしょうね、どういう表現をしたらいいのか分からないんですけど、どのポジションでもどんな音でも「素晴らしい」音が出せるギターですね。
Sadowsky ってスタジオミュージシャンが使ってるイメージが強いんですが、分かります。
これ一本あれば、かなりの範囲の音をカバーできると思います。

凄い。


じゃぁ、なんで1年前に弾いた時には微妙に感じたのか?って話なんですが、まぁこれは色々な要素が有るように思います。

例えば、その時点では PRS 一点張りで探していた事とか、響きだけ(出音?)でギターを評価してたりとか、ギター本来の持ち味を引き出そうと思って無かったりとかね。

でも、一番でかいのは何気にセッティングじゃないかと思ってます。

これは、最近感じている事なんですが、ギターにはセッティングにシビアなものとそうでないものが有るように思います。

シビアなものの代表格はいわゆるビルダー物と言われるようなギター。
工業製品から遠くなっている事のデメリットと言うか、長所でもあると思いますが、突き詰めて作りすぎているが故の遊びの無さが有るというか、しっかりとセッティングされてないと意図通りの音が出ない。
逆に、優れた量産品はそういう部分のシビアさは比較的少ないというか、ある程度の範囲でセッティングされていればそれなりの音が出るという感じの印象があります。

まぁ、個人的な印象ですけどね。

で、Sadowsky の場合は完全に前者、セッティングにシビアなギターだと思うんですよ。
なので、それなりにしっかりとしたセッティングされてないと「Sadowsky の音」にはならない。

今回は新品で正規代理店を通して、ある程度ビルダーの意図通りにセットアップされた個体だったと思うのですが、1年前に弾いたのは中古品でした。
っと言う事は、出荷時セッティングから変わっている可能性は高いわけです。

となると、「Sadowsky の音」からは少し離れている可能性は高いんではないかと。

まぁ、前回の印象って「悪くは無いけどつまらないギター」だったので、当たらずしも遠からずというか、Sadowskyの特徴を捉えていると言えば捉えているのと思うので何とも言えませんが。

要は、Sadowsky を活かす術を知らなかったというか、まだそういうギターの良さが分からなかったと言う事なんでしょうね。
分かるようになって嬉しいです(笑)


Sadowsky 欲しいです(笑)
とにかく、音が良いし、弾きやすい。

そして、弾き応えもある(笑)
っというか、全く弾きこなせて無い・・・

アクティブサーキットって事で、ギタリストとしては抵抗が有る事も確かだけど、パッシブな状態でも凄く良い音だし、アクティブとパッシブの音の変化の仕方が、個人的にはつぼでしたね。

ガラッと変わるんだけど、不自然じゃないと言うか、上手く説明できないんですけど、凄く自然な感じなんですが全然別な音になるんですよ。

これは、是非一本欲しいですね~。

でも Standard はメイプルトップとかであんまり好きな外観では無いので Vintage S-Style とかが狙い目かな?

それにしても新品の価格がびっくり価格なので、狙うなら中古か?


今回 J.W.Black と Sadowsky NYC を弾いてみて、ストラト系のギターの良さを再確認しました。
一応、今のところマホボディ・マホネックのギターを狙っているわけですが、アルダー/アッシュボディにメイプルネックも捨てがたくなってきました。

っと言うかね、単純にアルダーとかアッシュボディーにメイプルネックのギターに良い印象が無いのって、あんまり良いギターを弾いて来なかっただけなんじゃないかと思ってしまいました。

いやー、それにしても Sadowsky 良かったです。
J.W.Black の印象がぶっ飛んでしまったので、今度は Fender Masterbuilt 辺りと弾き比べてみたいなぁっと思ったりしてます。

いやー、でもなー Sadowsky だな。
断然。

本当に良いギターでした。