B3 Metal XSへの道

さて、一応前回は B3 Metal XS の特徴やらを中心に書きましたけど、Taylor 314ce の時と同じように如何にして B3 Metal XS へたどり着いたのかを書いていこうと思います。

が、なにせ 3年くらい探していたので長くなってしまう可能性大。

っということで、何回かに分けるかも知れませんが、まぁ、それだけ苦悩したんです(笑)

一部、以前書いた「ギター探しの旅に出る事にしたきっかけ」と重複する部分があるのですが、こちらはあくまでもギター本体に的を絞った感じで書いていこうと思います。

まずは、Jazzmaster からですね。

ギター探しの旅に出る事にしたきっかけ」にも書きましたけど、ギターを探し始めた当初は LOVE FREEDOM のライブで使うギターを探していました。

その時点では、音よりも見た目が重要な要素でした。

だから Jazzmaster なんです。

何度か試奏しましたが、音に良いイメージは無いですねぇ・・・
でも、形は大好き。

本当にカッコイイと思います。
形だけなら一番好きといっても良いくらいカッコイイと思います。

思えば、当時の私は「ギター本体の音」にこだわりが無かったと言うか、殆ど関心が無かったんでしょうねぇ。
音なんて関係なしに、買おうと思ってましたからね(汗;

Jazzmaster の形は好きなので、いつか欲しいギターではありますが、今でも「どう使おうか?」っと考えてしまうギターです。


で、その Jazzmaster を買いに行った先で出会ってしまったギターが Fender Custom Shop Masterbuilt のストラトキャスター。

その時弾いたのは Todd Krause が作った Jeff Beck モデルだったのですが、このギターと出会ってしまったためにギター選びが根本から覆されてしまいました。

っと言うか、この時初めて「良いギターは良い音がする」という事を肌で感じたように思います。

では何故買わなかったのか?

単純に値段が高いという事も有りましたが、とてもじゃないけど使いこなせる自信が有りませんでした。

このギターを買ったとして LOVE FREEDOM のライブで使うのかと考えた時に、おそらく使わないなぁっと思ったんですよね。

当時私がやっていた音楽に、こんなに良いギターの音は必要なかったんですよ。

この辺りは人によって捕らえ方は違うかも知れませんが、LOVE FREEDOM というバンドはギターの音が「良い」とか「悪い」とかとは別の価値観で音楽をやっていたんですよね。

だから、良い/悪いじゃなくて「合う」か「合わない」かの方が重要だったんです。

で、マスビルのストラトは合うか合わないかで考えたら合っていない

Born Blanchir で使うという手もあるにはあったんですが、この時点ではあくまでも LOVE FREEDOM で使うギターを探すというのが大前提だったので、価格なども総合して見送りました。


と言う感じで、一旦「ギター自体の音」にも関心が出てきてしまったので、Jazzmaster は一旦保留にし、手持ちのギターをリペアに出したりしながら様子をみる事にしました。

まぁ、ノリとしては「LOVE FREEDOM に合うギターと言う制約の中でも、出来るだけ良い音のギターが欲しい。」みたいな感じですね。

そういえば、ギターのシールドにこだわりだしたのもこの時期かも知れません。。。

この辺りの記憶は結構曖昧で、ハッキリとは覚えてないんですが、他に弾いたり気になっていたりしていたギターは Music Man JP6Line6 Variax などの「一本で何でも出来ます系」と、VanzandtSadowsky R1 と言った、リペアに出すも失敗したダンカンストラトのリプレイス要員の 2パターン多かった気がします。

一時期 JP6 は本気で検討していたんですが、試奏した個体が悪かったのか分かりませんが音が微妙すぎて候補から外しましたが、実際どうなんでしょうね。
実際に持っている人の話を聞く限り微妙な感じはするのですが、ピエゾ搭載ってのは魅力的だと思います。


で、そんな中で出会ったのが PRS Custom 24

初めて弾いたのはいつ頃だったか正確には覚えて無いんですが、この出会いは結構衝撃的でしたね。

何がそんなに衝撃的だったかと言うと、試奏程度の時間で完璧に自分の好みの音が出たからです。
もっと言うと、店員さんから手渡されて弾いた時点で「これでも良いや」って思える音だったんです。

それまでも「良い」と感じるギターは何本も有りましたが、音に関しては自分の持っている機材で試してみないと分からないと言うか、簡単に言ってしまえば実際に音を作ると言うレベルの話なら POD でなんとかなると思っていたし、音って最終的にはアンプで何とかするものだと思っていたんですよね。

なので、ギターだけで自分好み音を作る事ができるということを認識できたと言うことは結構衝撃的だったんです。大げさですが(笑)


そこまで良いと感じたなら何故その時点で買わなかったかというと、やはり PRS には私にとって使いにくいと感じる致命的な欠点が多数合ったからで、この時点で既に何か引っかかるものを感じていたんだと思います。
(この辺りの PRS を何故買わないのかという話は「Paul Reed Smithを買わない理由」という記事に纏めているのでそちらを見て下さい。)

価格的にもそれまで候補にしてきたギターと比べて(マスビル以外で)数段上だったので決断出来なかったというのもありますが。。。

とにかく今まで弾いてきたギターの中ではモロに好みの音だったので、自分なりに分析してみました。


そこで、分かったのが私はマホガニーの音が好きだということ。

全くの偶然ですが、その時点でのメインギター Gibson NON-REVERSE FIREBIRD もオールマホガニーなんですよね。

確かに、NR Firebird の音は大好きなんですが・・・、振り出しに戻ってしまったわけです。
(この辺りは詳細は「ギター探しの旅に出る事にしたきっかけ」を読んで下さい。)

NR Firebird が LOVE FREEDOM に合わなかったからギターを探しだしたのに、見た目は別として音的には NR Firebird の音が好きだという結論に至ってしまったという。

そことで探すのを辞めて NR Firebird を使うという手もあったんでしょうけど、更に突っ込んで考えてみました。


何故 LOVE FREEDOM に NR Firebird が合わなかったかというと、先入観の強すぎるルックスもありますが、音の幅が狭いからなんです。

私の NR Firebird は P-90 が 3個付いているタイプなのですが、マホガニー特有の粘りのある太い音で弾いていて気持ちが良いのですが、基本その音しか出ません。
例えば、ストラト的なエッジの立った音でカッティングしたい時、どのポジションで弾いてもエッジのある音にはなりません。

LOVE FREEDOM の様な打ち込み主体の音楽の場合、曲によって思いっきり音の傾向を変えることが出来るので、ギターもある程度は音色の幅がないと厳しいのですが、Firebird はそういう意味で非常に使いづらいギターだったということです。

勿論、マホガニーの甘いトーンが合う曲もあるにはあったんですが、それ以上に合わない曲が多すぎたという感じ。
LOVE FREEDOM の事だけを考えるなら、オケの音が比較的エグ目でキツイ音が多かったので、アルダーボディでメイプルネック、SSH か HSH でスッキリと深く歪みつつも濁りのないクリーンが出せるようなギターが理想なんだと思います。

ただ、そういうギターは個人的に好きじゃないっと(笑)

まぁ、話がややこしくなるので PRS に話を戻しますが、Custom 24 は基本 2ハム 5wayなので、メインの音はハムバッカーだとしても、タップやハーフトーンを利用して幅広い音づくりが可能なので、NR Firebird と比べると圧倒的に音色の幅は広くなります。

なので、その時点の結論としては PRS を基本に、マホガニーボディ、マホガニーセットネック、ダブルカット、2ハム、トレモロ付き、みたいな感じで探してみようと言う感じになりました。


ここまでが 2008年末くらいまでの話。

この時期は LOVE FREEDOM と Born Blanchir の 2つのバンドが平行して活動していたりで正直ギターを探す時間などもあまり無かったので、Ibanez VJackson などの古いギターを引っ張り出して何とか繋いでいた感じですね。

結局、2009年の秋に LOVE FREEDOM を脱退するまでは状況が余り変わらなかったので、そこまで進展は無かったんですが、暇を見つけては試奏に行って少しずつですが自分の好みを固めていきました。

まず、当時の Custom 24 は、標準では HFS/Vintage Bass と言う PU の組み合わせだったのですが、リミテッドモデルなどで使われていた 57/08 という PU の方が好きだなぁっという事。
そして、Custom 24 よりも Custom 22、Custom 22 よりも McCarty の方が好きだなぁっという事。

McCarty でも標準の McCarty PU よりは 57/08 の方が好きだったのでリミテッドモデルで当時出ていた Killer Quilt McCarty Trem 辺りが本命的な感じでした。

ただ、Killer Quilt McCarty Trem はボディがコリーナだったので、出来ればマホガニーボディで同じ仕様のものがあればなぁっと思っていましたが、後々この辺りの不満は Al Di Meola Prism で満たされることになります。
が、この時点ではあくまで Killer Quilt McCarty Trem と言う感じでした。


この時点で結構仕様的には詰まってきてるんですよね。

マホガニーネック&ボディ、22フレット、PAF系のハムバッカーと言う感じ。

実際、最終的に購入した B3 Metal XS もこれら全てを満たしています。

じゃぁ、何故ほとんど仕様は固まっているのにギターを購入にするまでに 2年も必要だったのか?っという話ですが・・・

それは長くなってしまうので、今回はここまでにしますが、LOVE FREEDOM を脱退したことでギターを探す理由が無くなってしまったのが一番の原因だったと思います。


そういう本当に根幹の部分を考えながら、本当の意味でのギター探しが始まるわけです(笑)

と言う感じで、続く・・・